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生まれついてのコーチ


あるセミナーに参加したときのこと。そのセミナーのテーマとはあまり関係がないのだけど「ナチュラル・コーチ(or ネイティブ・コーチ)」という言葉が出てきた。

これは「生まれつきコーチのスキルやマインドを持っている人」といった意味であり、コーチとしての勉強をしていないにも関わらず、素でコーチ的なコミュニケーションが出きてしまうような人のことを指す。

たしかに、「どこかでコーチング学んだんですか?」と思わず聞きたくなってしまうような人に、ときたま出会う。逆に、コーチの勉強をしていてもコーチっぽくない方もいますけど…( ̄ー ̄)ポイズン


また、「ナチュラル・コーチ」がいる一方で、「ナチュラル・リーダー」とか「ナチュラル・アントレプレナー」「ナチュラル・経営者」「ナチュラル・コンサルタント」とでも呼ぶべき人もいる。あとは「ナチュラル・セールスマン」とか「ナチュラル・ネゴシエーター」みたいな人もいた。


自分は、ナチュラル…なんだろうか。残念ながら特に職業は思い浮かばないけれど、苦しまぎれに浮かんだのは「ナチュラル・顧客志向」じゃないかと思う。「CS」とか「顧客志向」というコンセプトを知ったとき、「へ? それって当たり前のことじゃないの?」「何を今さら」と思ったものだった。

もっとも、これは自分だけではないと思う。大昔のように「商品を並べれば売れた」時代を生きてきたのならともかく、バブル後の、モノが売れない時代を見て過ごしてきた同年代の方の多くにとっては「顧客の立場で考える」ことなど当然のスタンスだと感じているのではないかと思う。


皆様はいかがでしょうか。「ネイティブ・○○」でしょうか?
学んだときに「それって当たり前じゃん!」と感じたものは?


実はナチュラル・アキバ系=ペパチェがお送りいたしました( ̄∀ ̄)

接客トークについての一考察 「言葉の省略」


「おタバコは(お吸いになりますか)?」

「コーヒーをご注文の方は(どちらのお客様でしょうか)?」

「はい、こちらの商品で(お決まりですね、かしこまりました)」

「(2番目にお並びのお客様、こちらへ)どうぞ」


最近、小売店や飲食店の接客を見ていて、こういった「言葉の省略」が気になっている。


人間の脳はとてもよくできている。言葉が少しくらい足らなくても、文脈からその内容を推測してしまう。たとえばファミレスの入り口で「おタバコは?」と店員さんが言うとき、その裏には「(お吸いになりますか?)」というフレーズが隠されていることはほとんどの方が気づかれると思う。

(ちなみに、これがコンピュータだったらこうはいかない。コンピュータは圧倒的な計算能力を持っている反面、命令は一字一句間違えずに出してあげなければならない。基本的には、アルファベット1文字足りないだけで期待通りに動いてくれず、そこには人間のような柔軟さはない)


しかし、そのように「省略された言葉」を補完する能力があるゆえに、接客時の言葉は省略されてしまう。

口を動かし、しっかりと言葉を発するのは意外とエネルギーを使う。だから、エネルギーを使わずに同じ内容を伝えられるのであれば、言葉を省略してしまってもよいではないか、というのが彼らの無意識の言い分なのだろうと推察する。


しかし、そういった姿勢は相手に伝わってしまっていると、僕は思う。極端に言えば、言葉を省略することで「あなたにエネルギーをかけたくありませんよ」というメッセージを、暗黙裏に顧客に伝えてしまっているのではないかと思う。

顧客に対して数文字の言葉をかけることを億劫がるような店員に、おもてなしの心は感じられない。店内での購買プロセス全体を通じて自分にエネルギーを割いてくれるとは、とても思えない。つまり、このお店では心地よいサービスは受けられないだろう。この店員さんは、あまりアテにはしないほうがいいな。

多くの来店客は、実はそういうふうに、数文字の言葉から無意識のうちに店員のホスピタリティ・マインドを評価しているのではないだろうか。

コンビニのようにレジを打ってもらうくらいなら別にいいけれど、例えばデパートで服を買うときや人を連れて食事する場合など、ある程度のレベルの接客をしてほしい場合、数文字の言葉を省略する店員としない店員とでは、やはり後者のほうが丁寧さや気配りを期待することができると思う。


ホスピタリティ・マインドを高めていくうえで、サービスの提供者が学ぶべき要素はいろいろとあるだろうけれど、まず入り口としては「数文字の言葉を省略しないこと」。また、それをもって「あなたにエネルギーを割きます」という意思を相手に伝えること。そういうシンプルかつ重要なところから始めていくべきなのではないかと思う。

草ブランドの再生戦略


ご存じの通り、SMAPの草メンバーが泥酔して公園で全裸になったとかで逮捕され、世の中大騒ぎになっている。

僕たちは普段、芸能人に憧れたり、楽しんだり、妬んだりして暮らしている「消費者」であり、だから今回のような衝撃的な出来事にはさまざまな感情が湧いてくる。「イメージが大切な芸能人が裸で暴れるなど、けしからん!」という感情かも知れないし、「きっと、ストレスが溜まっていたんだよね」という同情かも知れない。


けれど、我々コンサルタント、あるいはコンサルタントを目指す人間は、そういった一消費者的な視点に留まっているだけではいけない。

コンサルタントであるなら、たとえば

「草ブランドのイメージが急激に低下したことでジャニーズ事務所の社長は右往左往してしまうばかりであった。社長から中小企業診断士として助言を求められたとき、あなたは今後どのようにブランド再生を図っていくべきと考えるか、その方向性について100字で述べよ」(配点20点)

といったことを考えるようでなくてはいけない。


…というふうに、以前の会社にいたら言われそうな気がしています(笑)。

自分の周囲はそこまでコンサルティングに入れ込み、問題解決思考が習慣化している人が多かったと思います。


まあ、そこまでやるのはほとんどビョーキかも知れない。けれど、これまでにも雪印とか不二家とか、企業の不祥事はたくさん起こってきたわけで、そうした企業には、当然「では、どのようにブランドを回復させていくべきか」という経営課題がつきまとう。今後、(自分を含め)診断士として活躍していく読者の方にも、そうした依頼が来ることがあるかも知れない。

そうした状況で自分なりの意見を言えるようになるには、こういうところでどれだけ頭を使ってきたか、その習慣の蓄積がたしかにモノを言うと思います。本試験の過去問も、受験校で配られる事例演習も、今回の草メンバーの一件も、コンサルタントを目指す者にとっては等しく「頭を使って考えるべきケーススタディ」なのかも知れません。

そのように思います。


まあ、かくいう自分も芸能界の事情にはシャレにならないくらい疎いので具体的なアイディアは出ないのだけど、僕はこの機会に、草メンバーは「飾らないキャラでこれまでとは異なるファン層に食い込んでいく」のが採りうる戦略なんじゃないかと思うのであります。


この種のスキャンダルは、瞬間最大風速は大きいけれど、時間が経てばみんな忘れていく。たとえば川田亜子さんが自殺したときなどファンだった自分にはショックだったのだけど、今あの事件を思い出す人はほとんどいない。それと同じで草メンバーも、このままホトボリが冷めるのを待って少しずつメディア露出していけば、今回の出来事など「そういえばそんなことあったね」くらいのことにしか思われなくなっていくと思う。

それが最も無難な方策であり、隠し事をしたりしないで誠実な姿勢を貫いていけば、確実に復帰は果たせると思う。


でも、せっかくだからこの事件を機に、ジャニーズとしてネット世界のファン層を取り込んでいくことはできないかなと思う。

日本は「建前と本音の国」と言われ、さまざまなことが建前やキレイゴトで飾られてきた。そして、その反動として2ちゃんねるに代表される「本音」のインターネットメディアが(匿名性ゆえの弊害も伴って)台頭してきたのだと思う。

そして、そういう「本音」のメディアは、ジャニーズ系みたいに表面的なイメージを大切にしていかなければならない芸能人とは、非常に相性が悪かった。だからそういった芸能人や事務所は、ネットの情報はムリヤリ抑えこもうとしたり、徹底的に無視したりしてきた。

一方で、エガちゃん(江頭2:50)みたいに何者も怖れずに本音で動く芸能人は、雑誌で「嫌いな芸能人No.1」と評される一方で、ネットのコアユーザーには熱狂的に受け入れられている。僕も、ネットでエガちゃんのトークを聴くたびに「この人は数少ないプロの芸人だ」と思わされる。また、福山雅治さんも、あれだけのルックスと才能を持ちながらラジオでのぶっちゃけトーク(ここでは書けない下ネタのオンパレード…)が評判を呼び、リアルとネットの両方で支持される数少ない芸能人となっている。

そんなふうに飾らないキャラ、本当の自分を隠さないキャラには根強いファンがつく(もちろん、彼らが飾らないキャラを演じているだけという可能性もあるけれど)。


今回の草メンバーの一件は、イメージを大切にする芸能人としては「大失態」である。けれど、(SWOT分析で「脅威」を裏返せば「機会」になることがあるのと同じで)見方を変えれば今まで取り繕ってきた自己をハプニング的に解放したのは「契機」なんじゃないかと思う。

もともとSMAPの中でも飾らないキャラではあったけれど、これを機にジャニーズには珍しい、よりぶっちゃけたキャラとして、今までとは異なるファン層をつかんでいける可能性はあるんじゃないか。そして、そうすることでジャニーズ事務所にとっての新機軸な市場開拓につながる可能性があるんじゃないか、と思う。


以上、そんなふうに考えてみました。今後、ジャニーズがどのようなブランド再生戦略を採っていくのか楽しみに見てみたいと思います(たぶん「無難」路線で行く思うけど)。

【プレゼン】「もんたメソッド」を紹介してみる


先日、中小企業政策研究会でプレゼンテーションをした。

以前ブログでも書いたけれど「思考と文章」を研究するチームの自己紹介。

思考とか文章とか言っているくせに肝心の自分のプレゼンの内容がイケてなかったら説得力がないから、ちゃんとしたプレゼンにしないとなあぁぁ、と多少のプレッシャーを感じていた。

しかし、終わってみると、チームへの参加・見学希望者が予想以上にたくさん(女子含む( ̄∀ ̄))来てくれたので、とりあえず目的達成ということで一安心なのでありました。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 


実を言うと、「プレゼン版ペパチェメソッド」というのがある。

今までの経験の中で培ってきた、ナイスなプレゼンをするためのノウハウであり、当日はこれをあちこちに採り入れていたのだけど、半ば無意識にやっていることも多く、言葉で解説するのはすぐには難しい(これがプレゼンでも話した「暗黙知の言語化」ってやつです)。

なので、それはちょっと置いといて、今回は「もんたメソッド」というのを紹介してみる。

もともとはこちらのサイトで紹介されていたものであり、みのもんたの「朝ズバ!」のように、付箋をめくりながら話をしていくというもの。

サンプルはこちら↓ 画面クリックで動作。




以下に一般的な作り方を示しておく。ただし、僕のパワポのバージョンは2003なので、それ以外の方は手順が異なるかも知れない(というか古いパワポではできないかも)。


,發箸砲覆觧駑舛鮑遒


任意のオブジェクトで隠す


オブジェクトを右クリックして「アニメーションの設定」を選択する


ぅ▲縫瓠璽轡腑鸚瀋蠅離Εンドウで「効果の追加⇒終了⇒ダウン」を選択する


これで、サンプルのようなアニメーションができるようになる。


もんたメソッドの発案者も言っているけれど、通常のアニメーションのように「何もなかったところに文字が現れる」のと、もんたメソッドのように「隠されていた文字が現れる」のとでは、聴衆の受ける印象がいくぶん異なると思う。やっぱり、人間、隠れていると気になりますものね( ̄∀ ̄)

今回のプレゼンでは最初のページからもんたメソッドを使っていくことで、「なんか他のプレゼンとはちょっと違うぞ感」を聴衆に与えることを狙っておりました。そして、聴衆の反応を見る限りそれはある程度成功したんだと思います。


ま、(パワポのテクニックのほとんどに共通して言える事だけれども)あまりやりすぎるとうざったくなってしまうので、ほとほどにスパイスを効かせる感じで採り入れるのがよろしかと存じます。



ちなみにプレゼンの中で「チームのミーティングはメイドカフェまたは猫カフェで行います」と半分冗談で話したところ「メイドカフェで開催するときだけ参加したい」という方が数名いた。

まあ、502ブロガーにも同じような方がいましたけど…。2名ほど。

みんな好きなのね、メイドさん( ̄ー ̄)


屋号はブーメラン・カンパニー


先日、個人事業主の登録をした。

会社ではないし、以前書いたとおり半分は家業の手伝いであり、本格的に事業をやっていくというワケではないので別に屋号はいらないかと思っていたのだけど、税務署で「とりあえずでも入れておいた方が便利ですよ」と言われたので記入しておいた。


名前は「ブーメラン・カンパニー」。昔、「もし会社を作るとしたら、こういう名前にしよう」と思っていた名前だった。


まず「カンパニー」は、「マッキンゼー&カンパニー」みたいで語感がカッコいいと思ったから( ̄ー ̄)。カンパニーって「仲間」って意味だから、本当は1人の事業体につけるのはおかしいのだけど…。まあ、そのうち増やすということで。


そして「ブーメラン」の言葉は、はこの本を読んだことに起因する。

お客さまがまた来たくなる  ブーメランの法則

ブーメランの法則。自分にとって座右の書の1つ。


実は2年近く前にエントリーで書いている。
http://redwing-don.jugem.jp/?eid=329

<アイルランドのスーパーマーケット「スーパークイン」。ウォルマートのような大手ではないため総売上はそれほど大きくないものの、その徹底した顧客志向への取り組みにより、面積あたり売上では世界トップレベルと言われており、世界中から見学者が絶えない。>

高い顧客満足度のため、来店客が再び来店してくる。だから「ブーメラン」。

このときから「ブーメラン」は脳裏に焼き付いていたのだ。それをようやく使う時がきたんだなぁと思う。


というわけで、屋号をつけたからといって何か変わるワケではないのですが(ブログ名も変えるというのはアリかも。あ、あと飲み会の領収証をいただけると嬉しいですwww)、今後ともよろしくお願いいたします。m(_ _)m


チェンジマネジメント(変革の管理)


私の好きな本を1冊紹介。

人を変え、組織を動かす25の鉄則

言うまでもなく、コンサルティングは「診断」「助言」だけではなく「実現」のプロセスが重要となる。

どんなに素晴らしい戦略やシステムも、実現されなければ「絵に描いた餅」に過ぎないわけで、したがって、コンサルタントには絵を描く能力だけでなく、その実現力も求められる。

ちなみに診断士試験ではどちらかというと「絵を描く能力」の方が重視されるけれど、実現力についての出題もないわけではない。ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、平成17年度の過去問(生産事例)には「改革のあり方」についての出題がなされている。


稲葉元吉「組織における変革過程の管理」によると、組織の変革に際しては「混乱」「抵抗」「対立」の3つが生じるという。どんな人や組織でも、それまでやってきたやり方を急に変えろと言われたら大なり小なり抵抗感や戸惑いは感じるわけで、それらをどう最小化し、モチベートしていくかが「実現」の成否を左右する。


いくつかのコンサルティング会社では、「実現」を専門にしている部隊が設置されている。一般に「チェンジマネジメントチーム」と呼ばれ、戦略策定や組織変革、システム導入などのプロジェクトにおいて彼ら彼女らが参画し、実現と定着のためのプランを練り、実行する。

参考「アクセンチュアのチェンジマネジメント

この本「25の鉄則」は、そんなチェンジマネジメントのプロが著したノウハウ集。コンサルタントの暗黙知がけっこう言語化されている貴重な本だと思う(ちなみに、僕が本の善し悪しを評価するときには「暗黙知がどれだけ言語化されているか」をよく見ています)。

コンサルティングの「実現」のプロセスにおいてなんらかの問題意識をお持ちの方はぜひ読んでみてください。


チェンジマネジメント(変革の管理)をおろそかにして変革に失敗し、責任をとってやむなくマネジメントチェンジ(経営層の交代)、なーんてことにならないようにしたいものです。


こんな本も気になっていたり。
チェンジモンスター―なぜ改革は挫折してしまうのか?

「キリのいい数字のワナ」


ようやく、10Kmを60分間で(つまり時速10Kmで)走れるようになった。
むかし5Kmを40分とかかかっていたことが懐かしいです。
(ライバルのoratakiさんもタイムを上げているようですが)

これが4時間続けば、40Kmを4時間で走れることになる。
(それがまた難しいのだけど)

やはりキリのいい数字を達成すると嬉しい。
最近までは「10Kmを62分」とか、気持ちの悪い数字だったから。

そういえば事例演習で「49点」とかだと惜しい気がするし、「年収1000万」なんてのも、多くのビジネスパーソンにとっての1つのステータスだと思うし。


(ここでジョギングの話を強引にビジネスの話に持っていく)


だけど、なにごとにおいても、キリのイイ数字をムリヤリ達成しようとすると、そのムリはどこかで跳ね返ってくるんじゃないかと思っている。

仮に、ある会社が今年1年間にどれだけ売上げをあげられるかを厳密に予測したとして、それが「9億4000万円」だったとする。ここで、多くのリーダーは「じゃ、キリのいいところで目標10億!」とか言い出す。だけど、その6000万円分は実力以上の、よく言えば努力、悪く言えばムリをしなければならないことになる。


もちろん、高いハードルを設定することが功を奏することもある。トヨタだか松下だかで「目標30%のコスト削減」とか、ぶちあげることがあると聞いた。3%の改善だって大変なのに、30%改善しようとするのなら、従来の考え方の延長線上ではダメで、根本的に考え方を変えなければならない。そういう状況に追い込んで斬新な発想を生み出させようとするアプローチ。僕もたまにそういう考え方を採ることがある。

だけど、それはあくまで斬新な発想を生み出せることが前提となる。地道な改善の積み上げのままで30%をムリに達成しようとしたら現場は疲弊する。目標達成のために虚偽報告や架空取引などの犯罪的な手段まで持ち出されかねない。

また、威勢のいい数字を掲げれば、従業員の士気を高めることもできるけれど、万が一金田一それが達成できなかったときに、反動的に社内に蔓延する失望感がどれほどのものになるのかを、あまり考慮していないところが多いように思う。


「キリがいいから」という根拠だけで実力以上の目標を設定し、無理がたたってコケてしまった企業を、僕はいくつか知っている。だから、「目標10億!」とか掲げている企業を見ると、僕はちょっと警戒してしまうのだ。

(ジョギングでも「時速9.8Km」の実力しかないときにムリヤリ時速10Kmとかで走ると身体に響きます。この前自分がそれをやって腰にズキーンときました)


従業員の立場からしてみても「目標10億円」とか言われると「なんかアバウトに決めている気がする…」と感じるけれど、「目標9億4700万円」とか言われると「それなりに根拠があるんだろうな」という気になるんじゃないだろうか。


そういえば昔「目標、1327店!」と社長が象に乗って叫ぶCMがありましたね。細かい数字なので「それなり根拠があるんだろうな」と思っていたけれど、調べてみると、実はあれも、適当に決めてたみたいです…。なんてこったい。


参考:教えてGoo「1327店:ヒグチ薬局のこの目標設定の根拠は何なのでしょうか?CMに出てた人は誰なんでしょうか?」
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa225263.html






「ことわざは根拠にならない」


「雨が降りそうだから(根拠)+傘を持っていくべきです(主張)」

…といったように、主張と根拠はワンセットで用いられる。これがロジカルシンキングの基本。


だけど、会議なんかでは「ことわざが根拠になっている主張」が時々見受けられる。

たとえば、新規事業に参入するかしないかの判断をする会議において「先手必勝というじゃないか! ここは積極的に攻めるべきだ!」と主張する。

既存事業からの撤退をするかしないかという会議において「石の上にも3年というじゃないか! ここは厳しいが、ぐっと堪え忍ぶべきだ」と主張する。

2度失敗した事業について3度目を挑戦するかどうかという会議において「3度目の正直です! やりましょう!」と主張する。

そんなロジック。


そんなことあるの? とお思いかも知れないけれど、注意深く見ていると実際のところ結構見受けられる。特にこれがトップなんかの「ツルの一声」として発言されたりなんかすると、もうその勢いに飲まれちゃう。ことわざって、なんとなく耳障りがいいしね(←誤用)

日本中の企業という企業の壁に、「ことわざを根拠に発言するの禁止」とでも張り紙をしておいたら、世の中の景気はもう少しよくなるんじゃないかと思うぞ。


ことわざや名言は、先人の経験が導き出した知恵であり、それなりに含蓄を持っている。われわれの進むべき道に指針を与えてくれる。けれど、それはあくまで「指針」であり、特にビジネスなどの重要な意志決定においては安易に従うべき「定理」ではないのだ。




ちなみに私の好きなことわざは「男子三日会わざれば刮目して見よ」だったりします。別に刮目しなくても「太ったね」と言われますけど。

「会議には4つの種類がある」


会議は、大きく分けると4つの種類がある(私はこういう「分類」が大好きなんです…)
ここでは「新商品の開発」を例に説明してみる。


“散:アイディアや意見を出すための会議。たとえば「新商品のアイディアをまずはいろいろ出してみよう」という会議。

⊆束:アイディアを絞り込んだり、磨きをかけるための会議。「複数の新商品の案から、最終的に1つに決める」という会議。

承認:△覆匹任泙箸瓩蕕譴織▲ぅ妊アに対して、上司や責任者の承認を得るための会議。「最終的にまとめられた新商品の企画案を部長に説明し、GOサインをもらう」といった会議。

ざν:などで承認・確定したアイディアについて、必要な相手と共有するための会議。「GOサインの出た企画について、社内の関係部署とかに内容を説明し、各種協力をお願いする」といった会議。


はい、図解してみた。



会議がこのように分類でき、それぞれ特徴がある以上、それぞれのステップにおいて留意すべき点もまた違ってくる。


“散:このタイプの会議では、多くのアイディアが出せるように「発言しやすい雰囲気を作ること」が大切(ブレーンストーミングを用いるなど)。また、参加者には「傾聴」の姿勢や前向きさが求められる。

⊆束:各参加者が根拠をもってロジカルに発言することが大切。「なんとなくこの案がいいと思う」では他の参加者を納得させることは難しい。また、各アイディアのメリットやデメリットを比較検討していくなど、クリティカルシンキングも求められると思う。また、「批判するなら対案を出す」という姿勢も意識すべき。もっとも難しいタイプの会議だと思う。

承認:要はプレゼンであり、話すべき内容を分かりやすく資料にまとめ、明快に説明するドキュメンテーション&プレゼンテーション能力が求められる。また、想定質問などを準備し、的確に答えられるようにしておくこと。

ざν:基本的にと同じ。ただし、とはターゲットが違ってくるので(=経営層、ぁ畍従豼悗箸覆襪海箸多い?)、プレゼンにおける訴求点も異なってくるはず。


こんな感じで分けてみました(会議を題材にした本はたくさん出ているので、もしかしたら何かの本とかぶっているかも知れませんが。ネットで見た限りではこのような分類は見あたらなかったのだけど…)

この分け方がうまくいけば他で使おうと思っているので、もし「これに入らないタイプの会議って、あるよ〜ん」という指摘がある方がいましたら、ぜひお知らせください。

なにかお礼はするかも m(_ _)m

(ただし、シンポジウムとかパネルディスカッションみたいな「意見交換会」みたいなのは対象外で。あくまで仕事を前に進めるための「会議」ということでお願いいたします)。

「検討」


ジムで5Kmほど走ってきた。

自分はまだ初心者なので5Kmで30分弱かかる。だから実業団や箱根駅伝の選手が1時間で20Kmとか走るのがどれほどスゴいことなのかがよく分かるようになった。自分の2倍の速さだもんなぁ。自分にとっては全力疾走と変わらないですよ。


さて。毎度のことながら、仕事をしていると「検討」という言葉によく出くわす。

「検討」という言葉はとても便利だけど、アクションに具体性がなくなるという弊害がある。


僕は「検討」という言葉が出てきたら、とりあえず「案出し&決定」と言い換えておくようにしている。

たとえば「○○業務の標準化を検討する」というのであれば「○○業務の標準化の実現案を作成のうえ、その内容について協議・決定・合意する」と言い換えられる。それにより、実現案を誰がいつまでに作り、いつ誰と協議し、誰の合意や承認を得るのかという手順を具体的に考えられる。

逆に、そういういふうに言い換えをしておかないとアクションが明確でなくなり、その結果、仕事の進め方やゴールについて、チームメンバーや顧客との認識違いが発生してしまうことがある。


政治の世界で「前向きに検討します」なんて言葉が流行ったけれど、「検討」だけでは話が進まない。だから自分では使わないようにしているし、他の人が使ったら「案出しは誰がいつやるのか?」「誰の合意を得るのか?」などなど、突っ込んで確認しておくようにしている。

ま、コンサルタントなら誰もやっていることであり、僕だけのノウハウってわけでは全くないのですが。

ともかく、そんなわけで「検討」は「思考、立案、協議、合意、承認」など様々なプロセスを含んだ、やたら曖昧な言葉なので、とりあえず2次試験なんかでも使用を避けた方がよいかと思います。





追伸:journeyのエントリー(正確には「A氏からのメール」)に心動かされた。コメントが書けないようなのでここで採り上げておく。よい師に恵まれているようだね。やはり哲学を持つ人間は人を支え、人を動かすことができるんだなあ、と改めて思った次第。

journey氏、来年のセミナーで、待ってます。
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