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感動体験のためにフーターズとメイドカフェが埋めるべき、最後1つの「穴」


「経験経済」を提唱したパインとギルモアによると、企業が顧客に「感動」を提供するためには4つの視点があるそうです。

(1) Entertainment:娯楽性
(2) Esthetic :美的要素
(3) Escape:(日常からの)逃避=非日常性
(4) Education:教育的要素

たとえばAppleのiPhoneはゲームもできるし(娯楽性)、本体のデザインも優れている(美的要素)。そして、様々な学習に使えるアプリがあります(教育的要素)。4Eのうち3つの要素を抑えていることがわかります。

また、近所に英会話カフェがありますが、ここは英語が学べるので「教育的要素」があります。また、時々ゲームやライブなどイベントを行っており「娯楽性」もあります。

あるいは、温泉旅館はもともと非日常性が強い場所ですが、内装に力を入れて美的要素を強めようとか、陶芸体験を企画して教育的要素を強めようといった手を打つことができます。

このように「4E」はサービスの分析・改善のうえで参考になるフレームワークです。


では、僕の好きなフーターズとメイドカフェに当てはめて考えてみます。

(1)Entertainment(娯楽性)
⇒フーターズではショータイムがあり、ダンスを見せてくれます。
また、メイドカフェでもショータイムやゲーム(ダーツなど)があります。



(2)Esthetic(美的要素)
⇒美女/かわいい女性が、セクシー/萌えなコスチュームで我々の目を楽しませてくれます。
また、店内の内装にもこだわっています。



(3)Escape(非日常性)
⇒フーターズは外国人の店員も多く、海外にいるかのような雰囲気の店内と演出です。
また、私が行ったメイドカフェは「夢の国」がコンセプトであり、文字通り徹底てされた脱日常体験ができます。

フーターズやメイドカフェもハマる方が多いのも納得。4つのEのうちの3つを高いレベルで抑えているわけですから。しかもいずれも居酒屋プラスα程度のリーズナブルなお値段です。

しかし、最後に"Education"はどうでしょうか。フーターズやメイドカフェに行ったことで何か「学習」が得られたかというと、さすがにここは未踏の領域になっていると思います。もっとも、僕と一緒にメイドカフェに初めていった方の多くは「こういう世界があるんだと勉強になりました!」と言うので、その点では学びがあるのかもしれませんが…。

「メイドカフェやフーターズが、来店客に何か教育的要素を提供できるとすればそれはどのようなものか?」

この問いに対して優れた答えが得られたとき、これらのお店での感動体験はさらに大きなものになるはずです。
(補足ですが「教育的要素」は何もマジメな内容である必要はありません。美味しく魚を焼くコツとか、ちょっとした豆知識でもOKです。「トリビアの泉」が流行ったように、人は無用な雑学でも知ることに喜びを感じる習性があるからです)

思いつきですが、たとえばフーターズなら「プチ英会話講座」など企画したら、僕、いや、英会話学習中の男性は飛びつくかもしれません( ̄∀ ̄)

【読書メモ】「WHYからはじめよう」を自分の仕事と人生に最大限に活かすために


TEDにて下記の動画を観て強く感銘を受けたため、その元となる書籍「WHYからはじめよう」を読んでみました。ここに読後の所感を書き連ねたいと思います(極力、読んでいない方にも参考になるように書きます)。

私が本を読んで読書メモを作ることはあまりありませんが(やっぱり面倒ですし)、今回はこのようにメモを残そう思い立ちました。それだけ本書には魅力や学びがあるのだと思います。




【メモ(1):「経営理念」ならこれ1冊!?】
以前の記事でも触れましたが、この動画はビジネスに携わる方であれば必見のプレゼンです。特に経営者やコンサルタントなど、企業の「経営理念」の設計に携わる立場にいる方には強くオススメです。自分も以前より「経営理念」という曖昧な概念について自分なりに理解したいと考え、様々な書籍を読んできましたが、本書は「もうこれ1冊でいいのでは」と思えるほどに本質をわかりやすく突いた内容となっています。

【メモ(2):ビジネス書であり自己啓発書でもある】
・本書は企業経営やマーケティング、リーダーシップ・組織論の範疇に入りますが、実は「個人」の生き方にも大きなヒントを与えてくれます。「明確な大義・理由(WHY)を持つことで、企業は顧客や世の中から支持とされる」というのが本書の趣旨ですが、これは個人レベルにも当てはめられます(実際、著者自身の「WHY」も本書で述べられています。またキング牧師の事例が本書で語られています)。その意味では、「自分株式会社」を上手く経営したいと考えている方にとってもオススメです。「自分はなぜ生きるのか、なぜこの仕事をするのか」を考え抜き明確化することが、セルフブランディングにつながり、周囲の人の心を動かす原動力となるはずです。



【メモ(3):経営理念はカネになる】
・本書を読んで考えたこと。海外はどうか分かりませんが、日本の企業の多くでは経営理念が軽んじられていると感じます。たとえば「顧客第一」と掲げているのに接客が問題だらけといった企業はたくさんあります。これは「経営理念は金にならない」と考えられているからではないでしょうか。実際に目に見える形で売上を運んでくるのはWHAT(営業などの日々のオペレーション)やHOW(戦略・戦術)ですから、そこに目が行くのは仕方ないかもしれません。しかし、本書ではWHATやHOWありきでは人の心を動かすことはできないと、事例を挙げて主張しています。「経営理念は金になる」というのが本書の大きな学びの1つです。

【メモ(4):かつて「WHY」を持っていたダイエー】
・本書の読んでいて国内企業の事例を1つ思いつきました。それは「ダイエー」です。以前、ある本で「戦後の日本人に、当時は高級品だった『肉』を食べさせてくれたのは中内さんだ」という記述がありました。ということは、当時のダイエーには「戦後の日本人に肉を(安価で)食べてもらう」というWHYがあり、だからこそ支持を得て拡大したわけです。しかし、モノが豊かになり肉が当たり前に手に入るようになった昨今、それとは代わるWHYが求められているわけであり、それを打ち出せなかったためにダイエーは凋落してしまったのだと考えられます。(この事例は「マクドナルド」を当てはめても同じことが言えるかもしれません)



【メモ(5):「WHY」の作り方】
・本書はWHYの重要性について強く語られていますが、具体的な「WHYの作り方」についてはあまり触れられていません。その点では、以前書いた「経営理念はシンプルさとユニークさを両立させなければならない」という記事が、手前味噌ですが多少参考になると思います。この記事は本書を知る前に書いたものですが、Appleの"Think Different"やスタバの"サードプレイス"が好例として挙げられているなど(この2つのWHYは本当によくできています)、本書にかなりスタンスが近いと思います。

【メモ(6):「WHY」は作ればよいというものではない】
・本書では「WHYは、その下層のHOWやWHATとの一貫性を持たなければならない」と主張されています。また、優れたWHYで成功しても、それを上手く次世代に引き継げなかったために求心力を失った企業の事例(マイクロソフト等)が挙げられています。WHYはただ作ればよいというものではなく、こういったところ(下層との一貫性や、次世代への継承)にも気を配っていく必要があります。

【メモ(7):経験価値マーケティングとの関係性】
・本書の内容は、僕が今興味を持って勉強している「経験価値マーケティング」との親和性が高いと感じました。なぜなら、優れたWHYは(Appleやハーレーダビッドソンのように)熱狂的な信者を生み出しますが、「信仰する」「尊敬する」「愛する」といった行為は、あらゆる経験の中でも満足度の高いものだからです(AKBとかジャニーズとか、何かにのめり込んでいるとき、人は幸福感を感じているはずです)。「WHY」を明確にすることで企業への求心力が高まり、顧客の経験価値が向上する。そのような関係性があると考えています。



以上、ご参考ください。

言葉の「ぜい肉」を絞り、筋肉質なプレゼンを作る


僕はプレゼンをする際、それを録音・録画して後で振り返ります。そうすることで、録音・録画なしでは気づけなかった改善点に気づくことができます。その改善点の1つに「言葉が時々くどい」ことが挙げられます。たとえばこのようなセリフです。

「それでは、僭越ながら私からプレゼンテーションを始めさせていただきます」

これは「それでは、プレゼンテーションを始めます」でよいはずですね。丁寧なのは結構なことなのですが、プレゼンにおいてはいくつかデメリットもあります。

…おっと、今の文もくどいですね。「…は結構なことなのですが」も「…は結構ですが」でよいはずです。

あるいは「…ということ」も頻出です。これについてはネットで見つけたおもしろいコピペがあります。

A「国会中継を見たことがないのか知らんが、参議院は結構な空席があるということが普通ということを知らない人がいることにも、びっくり。そりゃ、定数を減らせば、空席になるだろ」
B「ことことうるせぇよ、シチューかお前は」



検索すれば他にも冗長な例が出てきますのでご参考ください。

くどい話し方のデメリットは以下のとおりです。

(1)噛みやすくなる:文字数が多くなればそれだけ噛みやすくなりスムーズなプレゼンが妨げられます。また、あまり噛んでいると心にも焦りが生じてきて、ますますプレゼンがおかしくなります。
(2)時間のロス:数文字、数秒のレベルですが、積み重ねればそれなりの量になります。また、余計な文字が多い分、プレゼンが薄くなります。同じ数秒使うのなら(そのプレゼンにおける)キーワードを繰り返す方がプラスです。
(3)聴衆との関係性が歪む:あまりにへりくだりすぎると、聴衆が無意識に「聴いてやってる」という態度になってしまうかもしれません。プレゼンをする側として情報を提供するのはこちらなのですから、堂々としていたいところです。



文章は目に見えるのでこういった冗長さに気づきやすいのですが、プレゼンの言葉は喋るそばから消えていくため、録音でもしない限りなかなか気づくことができません。

プレゼンの機会があれば録音してみて、過剰な丁寧さや無意識に繰り返している言い回しなどがないか、ぜひ確認してみてください。

ツッコミ待ちマーケティング


…なるもの考えてみました。たとえばこんな例。



Amazonで売っているガッキーのカレンダーですが、誤植で写真が竹内力になっていたことがあります。

これが途端にネットで話題になりました。Twitterやまとめサイトにて「ガッキー、ワイルドすぎるw」といったコメントが飛び交いました。

■新垣結衣2011年カレンダーのガッキーのガラが悪い件 しかもタバコ吸ってる件
http://2r.ldblog.jp/archives/3681546.html

おそらく、普通にガッキーが表示されているよりは、アクセス数は高かったと思います。

他の例。



こちらもTwitterやFacebookなどでかなり採り上げられました。もしこれが普通に「98円」だったら、単なる(世の中に無数にある)チラシの1つとしての存在に過ぎなかったはずです。

このように、通常あるべき状態からズレたものに対して、我々は思わずツッコミを入れたくなります。そんな「ツッコミ要素」を盛り込んでおくことで、ありふれた情報であったはずのものが突然注目を集めることがあります。


もちろん、これはこのままではビジネスに使えません。上記の2つの例は「たまたまやらかした誤植」がきっかけでした。

たとえば上記の真似をして、小売店で「100円のアイスが198円!」とチラシを打てば一度は「おもしろい」と注目を浴びるかもしれません。しかし、毎回それを続けるわけにはいきません。この手の誤植は天然だからこそ面白いのであり、狙ってやっていることが見え透いていれば痛々しいだけです。


ただ、この「ツッコミ要素を仕込む」という考え方自体は使い道があります。

たとえば、小売店で「じゃんけん大会」をやるとします。勝った人には記念品をプレゼント。これだけならどこにでもある販促イベントです。

しかし、これが「バルタン星人とのじゃんけん大会」だったらどうでしょうか。実際、「チョキしか出せんやろ!」とツッコまれまくりました。

■100戦100敗…バルタン星人のじゃんけん大会の結果が悲しい
http://matome.naver.jp/odai/2136355381241904301




別の例。ほか弁が「進撃の巨人」とタイアップした弁当を出したそうです。どうみても普通の弁当なのですが、たとえば、キャベツが「兵士が馬に乗って駆け抜ける草原」をイメージしているなど。原作を読んだことがある人ならば「強引w」と突っ込まざるを得ません。

■ほっかほっか亭の「進撃の巨人弁当」の全貌判明! 作品をかなり強引に弁当にしていて笑った
http://rocketnews24.com/2014/02/14/413480/




これも例といえるかも。

■キュウリ、ブルーハワイに続く期間限定版「ペプシしそ」発売
http://gigazine.net/news/20090527_pepsi_shiso/




ポイントは「マジメにやらないこと」です。マジメに考えてしまうと、ありふれた企画にしかなりません。

「パーの出せないじゃんけん大会」
「イメージを強引に結びつけた弁当」
「ありえない味のジュース」

マジメにやらずに「通常あるべき状態からズレた」状態にしておいた方が注目を集めるのです。
(勤勉さ、マジメさが国民性である我々日本人にはなかなか難しいことですが)

商品やイベントなどを考える際には「ズレ」や「ツッコミ待ち」を含めることができないか、一考の価値はあると思います。


プレゼンの最後で印象的に「締める」、僕の方法


前回は「プレゼンの冒頭で聴衆を『つかむ』、僕の方法」を書きました。今回は最後の締めくくり方について。「終わりよければ全て良し」とか「有終の美を飾る」とか言いますが、長いプレゼンになるとどうしても後の方ほど聴衆の記憶に残ります。なので、最後を上手く締めることが求められます。

前回同様、先日の研究会で行ったプレゼンの事例を紹介します。最後のスライドはこのようなものでした。



「顧客志向を、精神論にしない」

(以下、やや脱線します)顧客志向を理念に掲げる企業は非常に多くあります。しかし、それを本当に実現できている企業はあまり見受けられません。

たとえば2005年に起きた耐震偽装問題で批判を浴びた某H社の理念は「顧客志向」でした(HPをお見せしたかったのですが、あいにく削除されているようです)。

また、大手ショッピングモールサイトの某R社の社是の1つは「顧客満足の最大化」ですが、買い物をすると膨大なDMを送りつけて顧客のひんしゅくを買っています。また、同社が売りだした電子書籍端末について、取り扱い書籍数を水増しして問題になりました。

■楽○が電子書籍「kobo」の当初の日本語書籍数を1万冊以上も水増ししていた事実を認め謝罪
http://gigazine.net/news/20121026-kobo-rakuten/

ここまでひどくではないにせよ、「顧客志向」を掲げつつも具体的にどのようにすれば顧客志向になれるのか分からず、スローガンや精神論だけで終わっている企業は多いと思います。丁寧に接客をする、くらいのことはできても、スタバや塚田農場のように感動が口コミを呼ぶほどの体験は提供できる企業は少ないのではないか。そんな問題意識を僕は持っています。



※参考:塚田農場による、顧客を喜ばせる取り組み例(ネットでの拾い物)


では、具体的にどうすれば顧客志向は浸透・実現できるのか…? それがこのプレゼンのメインテーマになっているわけです。順番が逆になりましたが、まず「顧客志向の実現方法(当ブログでも何度か紹介している顧客経験マップというツールです)」についてのプレゼンがあり、最後に「顧客志向を、精神論にしない」という自分の思いを語り、だからこのツールを使ってくださいね、とお願いして締めるわけです。

幸い、一部の参加者からは「最後の言葉に感動した」と言っていただけました。ポイントは「プレゼンの内容を、思いを込めて凝縮した一言で締める」ことだと思います。

上記のスライドは一行しか書いてありませんが、上記に書いたような「思い」を、時間にして30秒〜1分ほど何も見ないで話します。練習をしているからというのもありますが、そもそも覚えなくても覚えているくらいに思い入れのあるメッセージなのです。暑苦しい必要はありませんが、最後の締めですから、ある程度の熱量はあるべきだと思います。そうすることで「感動した」と言っていただけるのです。


※参考:暑苦しい例


ちなみに、諺や名言で締めるというのもいい方法ですね。

ドイツの政治家ビスマルクは「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」と言ったそうです(真偽は不明ですが)。自分で失敗を繰り返して学ぶのもよいですが、より最短距離で学ぶためにTEDなどの先駆者の事例を参考にし、ぜひみなさんなりの「上手い締め方」を見出してみてください。(←名言で締めた例)

プレゼンの冒頭で聴衆を「つかむ」、僕の方法


プレゼンやスピーチにおいて「つかみ」は重要と言われます。

たしかに、冒頭で聴衆の心をつかみ「続きを聴いてみたい」という気持ちにさせることができれば、その後のプレゼンがやりやすくなります。(逆に「あ、この人 平凡そう」と思われれば話を聴いてもらえなくなります)。

しかし、その「つかみ」の技術は、多くの部分が暗黙知になってしまっています。上手い人は上手いけれど、具体的にどうすれば真似ることができるのかよくわからない。

多くの場合「つかみ」の達人は笑いを取ったり興味深い話で引き込んだりとしていますが、それらは個人のセンスやキャラに依存してしまっています。

僕も、ユーモアのセンスがある人が羨ましい、笑いのセンスが欲しい…と強く願う1人なのですが、あいにくそっち方面の才能はないらしくなかなか身につかないので、代わりの方法を研究してまいりました。今回はその一部を紹介します。


僕が作るプレゼンのスライドは、多くの場合最初に表紙が来ません。たとえば先日研究会で行ったプレゼンでは1枚めはこんなスライドでした。




「この3つ(イクスピアリ、WindowsXP、エクスペリア)の共通点はなに?」というクイズになっています。そして、詳細は省きますが、その答えが、プレゼンのメインテーマにつながっていきます。

この構成のポイントは3つです。

(1) 誰もが「最初は表紙」と思い込んでいるので意外性がある。「お、なんだなんだ?」と興味を惹かせられる。

(2) クイズを出されるので思わず考えてしまい、スライドへの集中力が高まる。

(3) 抽象論から入らず、(WindowsXPなど)身近な題材を用いているので話に入って行きやすい。


こうすることで「お、この人はなんか一味違うプレゼンをやってくれそう」と感じさせることができたんじゃないかと思います(もちろん、その期待に応えられないと逆効果ですが)。



ちなみに、上記の方法はTEDのプレゼン動画からヒントを得ています。「つかみ」の観点から動画をいくつか見てみましょう。


■ケース(1) ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」


「最初に告白させてください。20年ほど前にした あることを 私は後悔しています。あまり自慢できないようなことを してしまいました。誰にも知られたくないと思うようなことです。それでも明かさなければならないと感じています。(以下略)」

⇒以前の記事でも紹介したダニエル・ピンクのTED動画です(どういうわけか当ブログのアクセス数第2位の記事です)。「告白します」なんて言われたら、誰だって身を乗り出して聴いてしまいます。さすが、TEDでもトップクラスの人気を誇るプレゼンですね。


■ケース(2) サイモン・シネック:優れたリーダーはどうやって行動を促すか


「物事がうまく行かなかったときに それをどう説明しますか? あるいは常識を全てひっくり返すようなことを 誰かが成し遂げたときに それをどう説明しますか? 例えば どうしてアップルはあれほど革新的なのか(以下略)」

⇒質問から入るパターンですね。また「アップル」という身近な話を出しています。(余談ですが、この動画は経営者やコンサルなら必見です)


■ケース(3) JRのTED Prize wish:アートを通して世界をひっくり返す


「二週間前 、パリにある自分のスタジオにいると、電話が鳴って『ちょっとJR、TED Prize 2011受賞だって。世界を救おうって願いを伝えるのよ』(以下略)」

⇒エピソード(体験談)を語りだすのも効果的ですね。しかも「ちょっとJR…」とセリフを交えていて臨場感があります。


■ケース(4) ブライアン・ゴールドマン: 医師も失敗する。そのことを語ってもよいだろうか?


「話の本題の前に少し野球の話をさせてください。かまわないですか。シーズンも終盤 、ワールドシリーズ目前です。みなさんも野球はお好きでしょう? (笑) 野球に関しては面白い統計がたくさんあります(以下略)」

⇒これも「野球」という身近な話から。また、「医師の失敗」がテーマなのに野球の話を始めるところに意外性があります(そこから本題につないでいくわけですが)。


いずれも「いきなり表紙やテーマから入らない」点が共通しています。たとえばダニエル・ピンクのプレゼンのテーマは「モチベーション」ですが、「今から、モチベーションの話をします」なんてことは言いません。その代わりに「告白させてください」、なのです。

また、表紙のスライドもありません。というかスライド自体(最初は)使っていません。2分前後のところでようやく本編のスライドが出てきます。

このように、さすがTEDは「つかみ」の観点からもヒントの宝庫となっています。たとえば「TEDを最初の1分だけ30本観る」といったトレーニングをしたら、「つかみ」のよい勉強になるんじゃないでしょうか。

ぜひ、皆さんなりの「つかみ」の工夫を、見出してみてください。



自分の「居場所」としての502教室


惜しまれつつ、このたび502教室が閉じられることになりました。

502教室にこのブログを登録したことは、人生の中で大きなターニングポイントとなりました。7年ほど前、受験生であったころにたまたま存在を知り、「自分も書いてみるか」とブログを開設。そこから多くの仲間との出会いがひろがっていきました。

それから現在。研究会や塾を主宰したり、様々な仕事を紹介していただいているのは間違いなく502教室のおかげです。キックオフFINALの動画で「人生変わりました」と書きましたが、それは少しも大げさなことではありません。



7年前のキックオフでは栄えある「502教室ブログ・オブ・ザ・イヤー」をいただきました。次年度からは別の企画になりましたので、自慢ですがこれをいただいたのは後にも先にも僕1人です( ̄∀ ̄) 

もっとも、この数年で面白いブログがどんどん出ていますので、最後にもう一度やってみても面白いんじゃないかと思っていますが…




502教室は自分の「居場所」でした。また、「居場所を見つけること」の大切さを教えてくれました。ブログという媒体、そしてそれをつ繋ぐ502教室というポータルサイトの特性が自分に合っていたのだと思いますが、そんなふうに、誰にでも自分を大きく変えられる場所がどこかにあるのだと教えてくれました。

そういえば自分が「居場所」を見つけたのはこれが2度目です。1度目は20歳。最初に入った大学を中退して別の大学に入り直したことです。本当にやりたい勉強にのめり込むことができ、そこも人生の大きな転換点となりました。

そんな体験があるためか、私は「自分の居場所」は積極的に追い求めるべきだ、という立場をとっています。

学業、転職、独立、恋愛、などなど…。今いる場所が「自分の居場所でない」と思うのなら、新しい居場所の候補を見つけたのなら、そして、それが1人よがりな思い込みでないと判断できるのであれば、勇気を出してそこに飛び込んでみるべきであると考えています。


ちょっと脱線しました。502教室という居場所はなくなってしまいますが、502の記事にもあるようにあくまで「一旦」の閉鎖です。この数年、twitterとかfacebookなど我々が想像し得なかったコミュニケーションの世界がどんどん出てきたように、これから先の数年、十数年とまた違ったコミュニケーションが出てくるはずです。

そして、それに適応する形で、502教室のミームはまた現れてくると思うのです。

恋する診断士クッキー


AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」。ミリオンセラーを記録しレコード大賞(優秀作品賞)を取ったり、紅白で歌われたり、甲子園の入場曲になったりとするほどの人気曲ですが、一方で多くの企業・団体によってダンス動画が作られていることでも有名です。

たとえば、リア充さ…じゃなかった華やかさ満載のサイバーエージェントやサマンサタバサの動画が有名です。さらに、ジャパネットたかたやIBMなどの大手企業、神奈川県や佐賀県などでも作られています。

■サマンサタバサver.


■ジャパネットたかたver.


■神奈川県ver.



基本的におカタく、こういったお遊びからは最も縁遠そうな自治体までもがこぞって動画を投稿している今、診断士である我々もこのビッグウェーブに乗るしかない!と考えるわけです。



これら動画が話題になりミリオンクラスのアクセスを集めているという現象は、新しい時代のプロモーションの1つの形と捉えることもできるわけで、ビジネスの専門家である診断士として無知でいるわけにはいかない。ぜひ身体で実感しておく必要があることだと思うのです(←強引)。


だから、踊る。






…といっても我々はシャイなので動画の全世界公開はしません。研究会関係など、限られた範囲での公開とする予定です(期待された方がいたらごめんなさいm(_ _)m)。

それにしても、実際に仲間と踊ってみたところ、最初は「恥ずかしい」と抵抗感を示していた方が多かったのですが、撮影を進めるうちにだんだんと楽しくなってきたらしく、「もう一度撮り直したい」「振付けを全部覚えたい」といった声まで出てきたのが印象的でした。

「踊る」という行為は太古の昔から行われてきましたが、人間には元来踊りたい、踊ることで自分を表現したいといった根源的な欲求が内在しているのかもしれません。

僕は君たちに武器を配りたい 〜顧客経験マップ作成ワークショップ 2/18〜


新年、明けましておめでとうございます。仕事や育児で時間が取れず、最近は月1,2回程度しか更新できておりませんが、今年もご愛読いただければ幸いですm(_ _)m

今回は、宣伝で恐縮ですが、診断士試験の2次合格発表が終わったタイミングということで、私が主宰する研究会(T3)の紹介をしたいと思います。

…といっても毎年紹介記事を書いているので、詳しくはこちらを御覧ください。

◇2013年度 研究会「T3」のご案内
 http://redwing-don.jugem.jp/?eid=1014

◇チーム【Think×3】の5つのコンセプト
 http://redwing-don.jugem.jp/?eid=954

◇【データ分析】「生活定点調査」の大海原からお宝を見つけ出す
 http://redwing-don.jugem.jp/?eid=1044



【ポイント】

  • 中小企業政策研究会という団体の中で運営されるサブチーム
  • コンサルタントとして必要な「考える力」を向上させることが主目的
  • その為に毎回テーマを設定し、プレゼンテーションやディスカッションを行う
  • 会員数は30名程度
  • 定例会は毎月第2日曜日の午後(都内)
  • スキルの有無は問いません。楽しい雰囲気で(かつ一生懸命に)学んでいます。
  • ただし、人として誠実なコミュニケーション(期限や約束はきちんと守る、もし守れなければ速やかに相談するなど)ができることは求めます。






なお、今回は母体の中小企業政策研究会において、我々の企画発表が2/18(火曜)19時に行われます。

テーマは当ブログでも何度か紹介している「顧客経験マップ」です。

◇顧客の感情を一歩一歩たどる! スタバの「経験マップ」がすごい件。
 http://redwing-don.jugem.jp/?eid=1013

思いとしては、以前ヒットした書籍のタイトルを借りると『僕は君たちに武器を配りたい』ですね。晴れて試験に合格し、これから診断士としてのキャリアを積み上げていこうとする皆さんに、いずれ役に立つであろうシンプルかつ強力なコンサルティング手法を提供する。

少なくとも「顧客経験マップ」に対する基本的な考え方を身につけていただき、今後の営業や診断の場面における引き出しとして役立てていただければと考えています( ̄∀ ̄)

3月以降にもT3の見学会を開催しますが、いち早く雰囲気をつかむことができますのでぜひご参加ください。なお、まずは1月に中小企業政策研究会のサブチーム説明会がありますので、まずはこちらにご参加されることをオススメします。

◇中小企業政策研究会 1月度のご案内&お申込み



悲しみのフレームワーク


大病の宣告や愛する人との死別など、大きな悲しみを受けた際に人々が通過する過程を5段階で表現した人がいます。ドイツの精神科医エリザベス・キューブラー=ロスの「死の受容のプロセス」です。

この「悲しみのフレームワーク」は以下のように構成されています。


(1) 拒否
 ⇒たとえば命にかかわる大病を宣告されたとして「なにかの間違いだ」「そんなはずはない」と疑う状態

(2) 怒り
 ⇒なぜ自分がそんな目にあうかと、怒りをあちこちにぶつける状態

(3) 取引
 ⇒その病気を治す方法は本当にないのかと、藁にもすがるように模索する状態

(4) 抑うつ
 ⇒方法がないことが分かり、落ち込む状態

(5) 受容
 ⇒死ぬことを受け入れ、向き合い、歩み出せる状態


もちろん、それぞれの長さは悲しみの度合いや個人によって差があります(また、ロスによれば必ずしもこの段階を経るとは限らないそうです)。

ここ最近で該当するのは、やはり診断士試験ですね。年1回の一発勝負ですし、採点基準も不透明なだけに、納得感ややり場のない辛さに直面している方が約4000人いることになります。



上記モデルを当てはめると以下のような感じでしょうか。


(1) 拒否
 ⇒合格できなかったことが「なにかの間違いだ」と受け入れられない状態

(2) 怒り
 ⇒採点基準がおかしいんじゃないかと出題者を批判したり、自分で自分の能力不足を責める状態

(3) 取引
 ⇒なんとかこの不合格を覆すことができないかと藻掻(もが)く状態。もちろんそんな方法はないのですが…

(4) 抑うつ
 ⇒どうあがいてもこの結果は覆らないと分かり、落ち込む状態

(5) 受容
 ⇒結果を受け入れ、(多少)前向きに次に向かって動き出せる状態


ここでこのモデルを紹介したのは、これを知っておくことでいくらか自分を客観視することができ、その結果多少は気持ちを落ち着かせることができるのではないかと考えたからです。

「ああ、自分は今『交渉』のステージにいるんだな」とか「『抑うつ』のステージに移ってだいぶ経ったな。そろそろ『受容』の瞬間がやってくるのかもしれないな」というふうに。出口の見えない、大きな悲しみの塊に使った状態から、少しは離れることができるのではないかと考えます。

今は「拒否」でも「怒り」のステージにいても構わないと思います。今回選ばれなかった4000名の皆様が、やがて「受容」し、次に向かって歩き出せますように。

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