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表現力を磨くために、今後「禁句」にしたい言葉


(a)「スイカには塩をふるといいよ

(b)「君の場合は、暖色系の服を中心にコーディネートしたほうがいいよ


よくある会話ですが、ここに出てくる「いい」って何でしょうか?

上記の会話を具体化すると、こんな感じになります。


(a')「スイカには塩をふると甘みがより引き出されて美味しくなるよ

(b')「君の場合は、暖色系の服を中心にコーディネートしたほうが肌の色と合うし明るい印象を与えられるよ


きちんと説明しようとすればできるわけです。しかし、それが面倒なので(「いい」などの)抽象的な言葉を使って逃げるということを、我々はよくやっています。

これはよくありません。


…と言いつつ、この「よくありません」も抽象的な表現に逃げてますね(笑)。もちろんわざとです。

何がどうよくないのか説明します。

それは、この「逃げ」が習慣化すると「表現力」が失われるということです。「スイカには塩をふるといいよ」と逃げるのはラクです。しかし、ラクをすればするだけその依存性が増し、具体的な表現のための努力に戻れなくなります。


「表現力」はビジネスパーソンにとって不可欠なスキルであると考えます。冒頭の例を再掲しますが、皆さんなら下記のどちらのアドバイスができるコンサルタントを雇いたいと思うでしょうか?

(b)「君の場合は、暖色系の服を中心にコーディネートしたほうがいいよ」

(b')「君の場合は、暖色系の服を中心にコーディネートしたほうが肌の色と合うし明るい印象を与えられるよ」


また、上記の例は

「暖色系のコーディネートをする」⇒「肌の色と合う、明るい印象を与えられる」

という因果関係でつなげていると捉えることもできます。したがって、「表現できる」ということは、すなわち診断士試験における「因果でつなぐ」というスキルにもつながってくると言えます。

普段から抽象的な「よい」に逃げてばかりいると、試験において下記の例のような記述しかできなくなってしまうわけです。


×:「C社工場の不良品率が高まる。」

○:「C社工場の不良品率が高まり、顧客の満足度が低下し離反する。」

(僕がよく口にしている「普段の生活と試験はつながっている!」ですね)


また「微妙」「妥当」「適切」なども同類になります。


×:「君の作ったパワーポイント、微妙だなあ」

○:「君の作ったパワーポイント、色使いが多すぎて見づらいなあ」


表現力(および試験での解答力)を高めたいのであれば、これらの言葉は、今後あえて禁句にしてみることをオススメいたします。





【宣伝】4/7にチャリティセミナーを開催します。こちらもご参照ください。



「サード・オプション」をあきらめない


診断士の2次試験では「メリット/デメリット」問題がよく出題されます。コンサルタントの仕事として、選択肢のメリデメを整理したり評価したりという場面は頻繁にあります。

ただ、コンサルタントの仕事はそこには留まりません。A案とB案が一長一短であるならば、双方のいいところ取りができるような別の選択肢「C案」がないのか? と考えます(以後、「第3の選択肢」=「サード・オプション」と呼びます)。

いつもそういう案が出せれば素晴しいのですが、たいていの場合はそうはいきません。双方のデメリットを少なくして、双方のメリットを享受できるような案なわけですから、簡単に出てくるようなら苦労はしません。


具体的にどんな事例があるかを紹介するのは、守秘義務もあって難しいので、代わりの例を紹介しておきます。

先日見たネットの記事でこんなのがありました。Amazonのダンボール箱の有効活用法です。これもある種の「サード・オプション」であると言えます。

「ついついたまってしまうamazonのダンボールを有効活用」
http://matome.naver.jp/odai/2131229842736000101



■状況:Amazonの注文は便利だが、送られてくるダンボール箱がムダでエコじゃないし捨てるのが面倒

■選択肢1:Amazonを使うのを止める
 ⇒利便さが失われる

■選択肢2:Amazonを使い続ける
 ⇒ダンボール箱の問題は残る

そこで、第3の選択肢「ダンボール箱を有効活用する」により、メリットを最大化、デメリットを最小化している、というわけです。


「ブログ」も、ある意味サード・オプションの例といえます。

■状況:個人で情報発信をしたいが、(出版など)既存の媒体はコストがかかる

■選択肢1:既存の媒体を使う
 ⇒コストがかかる

■選択肢2:あきらめる
 ⇒情報発信ができない

■選択肢3:ブログを使う
 ⇒低コストで情報発信ができる

いまでこそ当たり前の存在である「ブログ」ですが、登場時は画期的なものでした。また、ブログを通して仲間が増えたり仕事につながったりしている自分も、その恩恵にあずかっている1人なのです。


(まとめ)
・メリデメを整理、評価するのがコンサルタントの仕事の1つではある
・ただし「双方のメリットを最大化、デメリットを最小化する第3の選択肢」を知恵を絞って考え出す姿勢も忘れてはいけない


僕が「うーん、どっちがいいかな?」と迷っていると「こうしたらいいじゃん」と、イイトコ取りの選択肢をアッサリと出すボス。

私がこれまで会ってきた優秀なコンサルタントは、ほぼ例外なく「サード・オプション」を捻り出そうとする姿勢と知恵を持っていたと思います。

その知恵は一朝一夕につくものではありませんし、私もその発展途上ですが「本当にサード・オプションはないのか?」とギリギリまで追い求める精神は少なくとも忘れないでいたいと思います。


(補足)
そんなことを考えていたおり、「TOCfE(教育のための制約理論)」について学ぶ機会がありました。たとえば下記「全体最適の問題解決入門」が参考図書になります。対立する主張を乗り越える問題解決法が紹介されており、「サード・オプション」のアイディアを考え出すうえで非常に参考になると思いました。

仕事がデキる人の条件=「状況や情報の『意味』がわかる人」


【1.残念Aさん、デキるBさん】

AさんとBさんが勤める営業部のC部長が病気で倒れてしまいました。そこで、当面はD課長が部長代理を勤めることになりました。

Aさんは

「うわー、C部長倒れちゃったのか〜、働きすぎたのかな〜」

とぼんやりしています。

一方、Bさんは

「C部長がよく顔を出していたX社には、一度D部長代理を連れて行ったほうがいいな」
「C部長が担当していた○○の案件は引き継ぎができているだろうか」
「ウチの会社は部長だけのメーリングリストがあるから、そこにD部長代理を入れておく必要があるな」
「そういえば部長代理としての名刺を準備したほうがいいかな」


などと「影響が及ぶ範囲」や「必要な対応」が次々に浮かんでいます。


皆さんだったら、ど ち ら の 部 下 と 仕 事 を し た い で し ょ う か ?





僕は、「頭がいい人」とか「仕事ができる人」の定義(の1つ)はこういう人だと思っています。コンサルティングの実務をしていてよく見かけますが、何か状況が変わったり、新しい情報が入ってきたときに、優秀なコンサルタントほどその波及範囲を(特に、重要なものや見落とされがちなものを)指摘できます。


【2.「波及範囲」の拡げ方】

では、その「指摘できる波及範囲」はどうしたら拡げられる(つまりBさんのようになれる)でしょうか。

すぐ浮かぶのは「経験や知識」です。同じ状況を経験したり本で読んだりしたことがあれば、それだけアイディアが出やすくなります(また、それらを覚えていられる「記憶力」も重要と言えます)。

ただし、経験や知識が全てではありません。私がかかわってきた仕事でも、誰も経験したことがない未知の状況だったり、あるいは実務経験の少ない若手なのに、きちんと「波及範囲」を指摘できるコンサルタントに出会うことがありました。

彼ら彼女らが持っているのは、おそらく「状況や情報の『意味』を考える力」です。言い換えれば「So What」(それが何を意味するか)を考える力です。

「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。あれはある意味「So What思考」の実践例です。発生確率が低い要素を積み重ねているので最終的にはありえない話になっていますが、「風が吹く⇒眼を傷める人が増える」のように、どこに影響が連鎖していくか、考えていける能力は非常に重要です。


この「桶屋」の話のように、あるいは冒頭のBさんのように「その情報がどんな意味を持っているか」を見出していく力が、仕事がデキる人の条件(の1つ)であると考えています。

そして、このスキルは一朝一夕に身につくものではなく、実務での経験を積んだり、あるいは下記のようなトレーニングを繰り返していくことで鍛えられていくものだと考えます。

(例題)
1. 日本で少子高齢化が進んだら、どこにどのような影響が出るか? 知識として知っている範囲以外で考えて挙げてみてください。

2. 民放のテレビ局が倒産して半分になったとしたら、どの業界がどのような影響を受けるか? 消費者はどのような影響を受けるか?

3. 今、Facebookが急にこの世から消えたとしたら、どこにどのような影響が出るか?

4. 2025年、家事をこなす家庭用ロボットが急速に普及しました。われわれの暮らしはどのように影響を受け、変わっているでしょうか?



【3.診断士試験への応用】

(先月書いた記事「メリデメ問題は暗記だけに頼ってはいけない」をご参照ください。もともとここのパートにあった内容ですが、記事が長くなりすぎたため、別に切り出しました)


【4.余談:「読解力」について】

ちなみに、ブログやtwitterなどで「自分は読解力が足りない」と反省する声をよく耳にしますが、それでは「読解力」とはなんでしょうか? それはどう伸ばせるのでしょうか?

今回の内容を踏まえて答えると、読解力=センテンスごとの「意味」を引き出せる力、と私は考えます。一文ごとにそれが何を意味しているのか、導き出せなかったり時間がかかったりしている状態を「読解力がない」と呼ぶのではないかと考えます。

もし、この辺に解決の糸口がつかめそうであれば、上記のようなトレーニングをしてみることを推奨いたします。また、2次試験の過去問を使った「逆要約トレーニング」もご参考いただければ幸いです。


【5.まとめ】

ここまでに見てきた、

「Aさん&Bさん」
「僕が出会った優秀なコンサルタント」
「風が吹けば桶屋が儲かる」
「メリデメ問題」
「商品特性問題」。

すべて下記のような構造を持っています。





[A]という情報が与えられて、そこから言える[B]を引っ張り出す。そんな構造です。

この「引っ張り出す力」を伸ばせたなら、仕事も勉強もいい方向に動き出すはずです。

この[A]⇒[B]を、日ごろから意識していただければ幸いです。

もし元・猿岩石の有吉が診断士の2次試験を受けたら


いまさらではありますが、有吉氏の再ブレイクのきっかけとなった「アダ名づけ」を見ていて感心してしまいました。

その多くは、毒を多分に含んだ「これはひどい(笑)」と言いたくなるようなものばかりですが、一方で「うまいなぁ」と感じさせる面もあります。


一般に、アダ名のつけ方には大きく2種類あると思います。


仝た目や名前などからそのままつける(例:ヒゲを生やした人に「ヒゲ」。「かきおか」という名字の人に「タピオカ」。など)

対象の行動や習慣などを観察して、それを的確に表現する一言をつける(例:ベッキーに対して「元気の押し売り」など)



有吉氏のアダ名付けは、,里茲Δ飽堕召覆世韻任呂覆ぁ∧垢い真佑「わかるわかる(笑)」と反応してしまうような△陵彖任鮖っているからこそ、ウケているのではないかと想像します。


「対象を観察し、それを表す的確な一言を与える」。まさに診断士の2次試験の状況分析系の設問に通ずるところがあるのではないでしょうか。

試験では、与件文を踏まえて「A社は〜〜な状況にある」ということをうまく抽出する必要があります。もし彼が試験を受けたら、合格するとは言わないまでも、ある程度得点できそうな気がします。

そう考えると、「友人に(うまい)アダ名をつける」ことはよい頭のトレーニングになるかも知れませんね。身の回りの人を観察して、安直ではない、聞いた人が「わかるわかる(笑)」と思わず反応してしまうようなアダ名を考えてみてください。

「観察力」と「表現力」がキモだと思います(変なアダ名をつけて友情にヒビが入っても責任は取れませんが)。


そういえば、天敵ウシ子がつけた「ER先生」という名前も、人物像を的確に表しているがゆえに広まってしまったんだろうか…(いや、そんなことない、ないぞ)

「A」を理解するために「Not A」から考える


先日、「イヴの時間」という映画をiTunesでレンタルしました。
http://itunes.apple.com/jp/movie/id398922978

ロボット(人造人間)を題材にしているのですが、こういったテーマの映画や漫画、小説などに触れるたびにいつも「人間」について考えさせられます。「ロボット」の性質や行動、特長などを知ることで、その対極にある「人間」に対する理解が深まるのだと思います。


大学受験をしていたとき、代ゼミの先生が講義でこんなことを言っていました。

「Aを理解するために、Not Aを理解する。女を理解したければ、女でないもの(=男)を理解することだ」

たしかに、こういうケースはいくつか思い当たります。

たとえば、私たちは中学から英語を勉強してきているわけですが、その中で単に英語力を身につけただけでなく、「日本語」の文法構造や独特の表現、日本語にできること/できないこと…などの理解も深まったはずです。英語を学ぶことで、比較対象があることで、日本語の理解がより深まるのです。

また、大学ではプログラミングの授業がありましたが、ここでも「コンピュータができること/できないこと」を学んだことで、「人間ができないこと/できること」を改めて知ることができました。


こういったアプローチは、もちろん診断士試験の学習にも応用できます。

たとえば「株式会社とはなにか」を理解するために、株式会社のことだけを学ぶのは、一見近道のようでいて実は遠回りです。有限会社とかNPOとか、「株式会社でないもの」の中身や特徴を学ぶことで、それらの違いが浮き彫りになり、かえって株式会社というものが分かってくると思うのです。

「イノベーションとは何か」を知るために「イノベーションでないもの」を考えてみる。

「マーケティングとは何か」を知るために「マーケティングでないもの」を考えてみる。

「戦略とは何か」を知るために「戦略でないもの」を考えてみる(たとえば戦術)。

「特許権とは何か」を知るために「特許権ではないもの」を考えてみる(たとえば実用新案)。


「Aを教えるためにNot Aを教える」というのはセミナーや研修でも使われるアプローチですね。私も「論理的思考」を教えるときには「逆に、非論理的とはどういう状態か」という話をしたりします。


もし勉強中に、曖昧でツカミドコロのない論点が出てきたら、このような「外堀から埋める」方法をぜひ試してみてください。


あなたを非論理的な人にする10のフレーズ


最近、「ロジカルコミュニケーション」をテーマに、ある雑誌の原稿を執筆しています。

そこでも書いていますが、「ロジカル(論理的)」とは、簡単に言えば「適切な根拠が伴っている状態」のことです。たとえば


「キミの企画は却下だよ」


と言うよりは、


「キミの企画は○○と▲▲という問題点があるから却下だよ」


と言ったほうが納得感があります。この「○○と▲▲という問題点があるから」にあたる部分が根拠です。

この「根拠」にあたる部分をうやむやにした会話は仕事や日常のあちこちで見受けられます。少し考えればそれが根拠不十分であることは分かるのですが、発言者の立場が強い場合など、雰囲気に流されてその場は納得してしまう、という現象がしばしば見受けられます。


根拠がうやむやになる場合によく使われるフレーズをいくつか挙げてみたいと思います。


(1)「時期尚早」
 ⇒例:「キミの企画は時期尚早だよ」

(2)「微妙」
 ⇒例:「キミの企画、ちょっと微妙なんだよな…」

(3)「うまく言えないけど」
 ⇒例:「うまく言えないけど、なんか違うんだよな〜」

(4)「ありえない」
 ⇒例:「お前の服のセンス、ありえない〜!」

(5)「ダメなものはダメ」
 ⇒例:「新規事業への投資は認めない! ダメなものはダメ!」

(6)「遺憾である」
 ⇒例:「○○選手がメジャーリーグに移籍するのは、誠に遺憾である」

(7)「困る」
 ⇒例:「君が今日の会議に参加してくれないと困るんだよねぇ」

(8)「いかがなものか」
 ⇒例:「市議が水着姿の写真集を出すとは、いかがなものか」

(9)「けしからん」
 ⇒例:「市議が水着姿の写真集を出すとは、けしからん!」

(10)(年齢や立場の押しつけ)
 ⇒例:「目上の人間の言うことは聞くもんだ」「社長の俺に刃向かうのか?」


いずれも、否定の気持ちを相手に伝えてはいます。しかし「なぜダメなのか」という根拠が具体的に表現できていません。

論理的であることが常に正しいとは限らないのですが、不合理な判断を繰り返す職場には、こういったフレーズがよく飛び交っている気がします。言われた方は、それらのフレーズにごまかされず、きちんと納得のいく根拠を要求していきたいところです。


そういう意味では、政治の世界の人たちもこういった言葉を多く使ってますよね。感情論や好き嫌いで判断しているのか、語彙が少ないのか。ニュースを観るたびに、もう少しくらい理詰めの「議論」をしてほしいなぁと思うのですが。



脱「マジメ」のススメ


以前も紹介した「ハイ・コンセプト」では、これから重要になる要素の1つとして「遊び心」が挙げられています。

詳しくは本書をお読みいただきたいのですが、「遊び心」に関連して最近自分がおもしろいと思った事例を紹介します。

■Google 日本語入力で「おみくじ」を変換すると今日の運勢が表示される
http://japan.cnet.com/news/service/story/0,3800104747,20424006,00.htm



Google日本語入力」というのはWindowsに標準搭載されているMS-IMEや、JustSystemsのATOKのような日本語変換ソフトです。無料かつ高性能のため導入する方も増えているのですが、これには上記のような「おみくじ機能」がついているのです。

日本語変換ソフトの意義は「より的確な変換をする」ことにあります。おみくじができたところで本質的な機能には変わりがありません。しかし、このユニークさが人々の話題となって、blogやtwitterで広まっていきます。Googleは優れたアプリを開発する一方で、このようなお茶目さも持ち合わせており、それが結果的にプロモーションとなっています。

時々話題になる「変わり種ペプシ」(キュウリ味、シソ味、モンブラン味…)も、似たようなケースではないでしょうか。話題性のあるネタをネットで広めて知名度を得る狙いがあるのだと思いますが、これもマジメに考えていたら決して実現できないアイディアだと思います。


なにかと暗いニュースが多いこの時代、人々は自分を一瞬でも楽しませてくれる「おもろいもの」を常々求めています。「おもろいもの」があれば、人はそれをどんどん口コミしていきます。そして、それは一辺倒な「マジメさ」からは生まれにくいと思います。

「マジメであること」を「努力家であること」を言い換えるのであれば、それは否定しません。努力は大切です。しかし「マジメであること」を「さまざまなルールで自分を縛り付けること」を言い換えるのであれば、それは必要以上の縛り付けにならないように留意すべきではないでしょうか。

自分の発想の幅を拡げるためには、今まで「ありえない」と考えていたことに対して、勇気を出して足を踏み込んでみる必要があります。


…というわけで行ってきましたメイド居酒屋。



研究会の忘年会ですが(ゲストで某有名講師が2名。大丈夫か○社?)、普段は一生懸命にプレゼンテーションやディスカッションをやっているので、息抜きは大胆に気分転換になるものにしています。

参加者一同、メイドさんの萌え萌えなコスチュームや仕草にノックアウトされていたのも事実ですが、一方でこの非日常体験を通じて「自分の殻を破った」方も複数いたようです。(ちなみにこの店は6店舗を展開するだけあって、オペレーションや接客は高レベルかつ独創的でした)。

以前も「メルト」という記事を書きましたが、人は、それまでの経験などを基に勝手に「禁じ手」としている知識があります。それは、このように「ありえない」ことに勇気を出して踏み込んでいくことで、使えるものになっていくのではないでしょうか。


来年も「よく学び、よく遊べ」な研究会でいきたいと思います。

ロウソク問題


ご存じの方もいらっしゃると思いますが…この問題を解いてみてください。


「ロウソクを壁にとりつけてください」


(絵が見づらいですが、箱に入っているのは画鋲です。ただし、画鋲の針の長さ<ロウソクの太さ です)



答えは分かりましたか…?




答えは…




このとおりです。








「画鋲の箱にロウソクをたてて、その箱を壁に取り付ける」が正解です(もちろん、やり方は他にも考えられますが)。

この問題では、「箱は画鋲を入れるためのもの」と思い込むと答えが出せません。そして、研修などでこのクイズをやると9割以上の方がその罠にハマります。


明日の本番ではこのことを思い出していただきたいと思います。

「なにか、勝手に決めつけていること」や「思い込んでいること」がないか?

「与件文のこのフレーズはこの解答に使うんだ」「この計算問題はこの公式で解けるんだ」といった判断に、決めつけや思いこみがないか?

上記のロウソク問題で罠にハマってしまった方は(ハマらなかった方もですが)、その悔しさを思い出して、明日は罠にハマらないようにしていきましょう。


2次試験は1点差が合否を分ける試験です。誰もがハマるであろう「思いこみ」を1つでも回避できたら、相当優位に立てるはずです。


皆様の明日のご健闘をお祈りいたします。


※「思いこみ」についてもっと考えたい方は、「ナインドッツ」の記事もご参考ください。
 問題編:http://502.jp/modules/wordpress/index.php?p=518
 解答編:http://502.jp/modules/wordpress/index.php?p=519

2つのうちどっちかしか選べないとは、思い込まない方がいい。


J-net21にて、僕の出た座談会(「目指せ!中小企業診断士」)の記事がアップされました。

ファシリテーションはご存じハイパーメディア診断士(嘘)の「ホリケン」さん。パネリストは、「伝説の合格者」チームからkokさんとウシ子。「受験生最後の日」チームから、tiara女王と僕。これだけ見ても特濃なメンツであることが伺えると思いますね( ̄∀ ̄)。


【第1回】本質をわかりやすく伝える大切さ
http://j-net21.smrj.go.jp/know/s_hiroba/mezase_14-11.html

全3回。順次アップされますので、ぜひお読みください。


そして、第2回くらいの内容なのでまだ読めないかと思いますが、後ほど「右脳」と「左脳」についての話が出てきます。で、そこで僕は、人を「右脳型」とか「左脳型」と分類することへの違和感について話しました。

もともと「右脳・左脳」論自体、確立された理論ではないのですが、たとえば今回一緒に話をしたウシ子みたいに「右脳的かつ左脳的」という人はいます。素晴らしいインスピレーションや感性も持っているけど、言語感覚やロジカルさも常人以上に持ち合わせている、みたいな。

「10 vs 0」か「0 vs 10」か、ということではなくて、「15 vs 10」みたいな人(=どちらも高いけれど、特に高いほうがあるから、そちらが目立つだけという人)もいると思われます。

「右脳・左脳」に限らず、二項対立のものを見ると、僕たちはつい「どちらか」と考えがちです。

「品質とコスト」
「品質とスピード」
「論理と感情」
「デジタルとアナログ」
「学問と現場」(←現場重視はよいのだけれど、だからといってアカデミックさを軽視しすぎるのもどうかと…みたいな方は時々見かけます)

などなど…。

「二兎を追う者は一兎をも得ず」、欲張るのはよくないという道徳観が僕たちには強く根付いているのかもしれません。

まあ、中には「男と女」みたいにどちらかしか選べない二項対立もありますが(あと、機内食で「肉 or 魚?」と聞かれたときに「両方!」って答えるのも反則ですw 余ってたらもらえるとの噂ですが)、そういったものを除けば「どっちも得る方法はないのか?」とギリギリまで考えてみる価値はあると思うのです。


そういえば、(ネタバレになるので詳しくは書きませんが)診断士試験の2次では「どちらか」と思い込むと正解できない問題が過去に出題されていますね。「思いこみ」を排除することの大切さは、診断士試験でも問われているのだと思います。


そういえば「トレードオフ」っていう本買ったけど、まだ読んでないな…。今回のテーマに関係ありそうだけど。


「インプット」「プロセス」「アウトプット」そして「メルト」


人間の思考には、

ヽ杏瑤らの情報を頭に入れる「インプット」
▲ぅ鵐廛奪箸箚存の知識・知恵を活かして新たな知を生み出す「プロセス」
プロセスの結果である「アウトプット」

の大きく3つの過程があります。

しかし、最近はこれにもう1つ「メルト(溶解)」という概念も付け加えたらどうかと思っています。

※「メルト」とか言うと某ボカロ好きなアニヲタ診断士が反応してきそうですが、アレとは関係ないよ(笑)。


生まれたときから、人はさまざまな知識・知恵をインプットしていきますが、ある程度の年齢になってくると「頭の中にあるんだけど、使わない」知が出てきます。そして、それが適切な理由があって使わないのならよいのですが、(使えば有効なはずなのに)勝手に(そしてときに無意識に)使用を禁じているものがあるのです。


他の人の言動やアウトプットを見て、「あ、これをやってもOKなんだ」という気づきを得た経験はないでしょうか。なんというか、頭の中にあった氷が溶けるような感覚。


たとえば僕は、先日行ったロジカルシンキング講座にて2ちゃんねるのとあるネタを使いました。

マジメな方からしてみれば「研修の場に2ちゃんねるなんて、けしからん!」と思うかも知れません。しかし、実際にはカタくなりがちな講義の中で柔らかい雰囲気を持ち込むことができますし、日常に直結した話題を絡めたほうが頭に入りやすくなると思うのです。僕は「学習効果を高める」という目的のためならなんだって使えばいいと思うのです。


当日参加された方の中には「なるほどこういう教え方があるんだ」と学びを得た方もいらっしゃったと思いますが、一方で「あ、こんな教え方でもいいんだ」という気づきを得た方もいらっしゃったと思います。

そして、前者のように新しく知を得ることを「インプット」と呼ぶのであり、後者のように頭の中にあった禁止事項=「禁じられた知」に「許可」を出すことを「メルト」と呼ぶのだと思います。


◆一般的な「インプット/プロセス/アウトプット」


◆上記に「メルト」の考え方を含めたもの



「メルト」も「インプット」も、自分にとって使える知が増えるという点では共通しておりますが、僕は下記の点で「メルト」のほうが利点があると思っています。


・もともと頭の中にあったものなので、新しく覚えるためのエネルギーを必要としない

・自分が思い込みで禁止していたアイディアは、他の人も同様に思い込みで禁止している可能性がある。したがって、それを使えれば他の人より優れた/差別化されたアウトプットを生み出せる可能性がある。


なにより「メルト」で知を得たり、それを使ったりする行為は、どこか気持ちのよさを感じます。鎖から解放された瞬間の喜び、晴れ晴れしさに近しいものを感じます(別に鎖で縛られた経験があるわけではないのですけれどw)


もし、「本日のメルト」などと名付けて、その日に氷解させた知を言語化&リスト化していったら、半年や1年もしたらものすごい柔軟な思考ができる人物になれていそうな気がします。


個人が持つ(有効な)知の総量=(外部からインプットした量−禁止した量)+頭の中でメルトさせた量


通常のインプットを「頭に流れ込んでくる水」に例えるなら、メルトは「頭の中の氷が溶けてできた水」。

「インプット/プロセス/アウトプット」という既存のフレームワークに対してケンカを売るような行為をしている気がしないでもないですが(笑)、この「メルト」という考え方は意識しておいて損はないはずです。

(特に、T3の方は「ゼロベース思考力」を鍛えるうえでの参考になると思います)
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