March 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

【書評】日本 米国 中国 団塊の世代


出版社より献本&書評依頼を受けたので、読了のうえ書評を書いてみる。書評は出版社HPにも載るらしいです。

==========

日本 米国 中国 団塊の世代
日本 米国 中国 団塊の世代
堺屋 太一,浅川 港,ステファン・G・マーグル,葛 慧芬,林 暁光


堺屋太一氏が生み出した言葉である「団塊の世代」は、日本だけに見られるものではない。同時代のアメリカや中国にも一定の規模と固有の特徴を備えた世代が存在した。本書では、3カ国それぞれの「団塊の世代」の生きざまを詳細に追いかけ、その比較を行っている。

本書を一読すると、アメリカや中国の「団塊の世代」は日本のそれ以上にドラマティックな時代を生きてきたことが分かる。アメリカではケネディ暗殺、ベトナム戦争、ウォーターゲート事件、そしてサブプライム問題。中国では言わずと知れた文化大革命。日本もそれなりに激動の時代を通ってきたが、高度経済成長という「夢」を見ることができていた分、はるかに恵まれていたのだということを痛感する。

ただし、本書はそういった歴史的背景やそれが彼らに与えた影響についての基礎的な記述に留まっており、それ以上の深い分析は行われていない。その先を考えるのは団塊の世代自身や(我々)若者の役目なのかも知れないが、3カ国の比較から(特に)日本人の団塊の世代の具体的なマインドセットについて知見がもっと得られればよかったと思う。そうすることで、今後のビジネスへの応用だけでなく、若者が団塊の世代への理解を深めていくうえでより有用な1冊になったのではないかと思う(私の両親がちょうど団塊の世代にあたり、本書を通じて両親が生きた時代背景を多少なりとも理解することができたのは収穫であったが)。

ただ、本書は主に団塊の世代自身に向けて書かれたメッセージである一方で、我々若者にも一定の学びを与えており、その点は印象的だった。3カ国の団塊の世代が生きてきた数十年は、既成の価値観が何度も覆された時代だった。信じてきたものに何度も裏切られた時代だった。本書を読み通すことで「人生は決して予定通りに行かない(本書より)」ことを改めて実感し、「この世の中を生き抜くには、変化に対応する知恵と想定外の出来事に動じない覚悟が必要(同)」であることを深く認識するであろう。


ハイ・コンセプト/ダニエル・ピンク


出版されて3年くらい経っているけれど、今さらながら読了。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

「豊かさ、アジア、オートメーション」といった時代の脅威に対応し、新しいものを創り出していくために必要な「6つのスキル」を、豊富な具体例にもとづいて提示する。ちなみに、翻訳を担当した大前研一氏が、邦題を(アルビン・トフラーの名著になぞらえて)「第四の波」にしようかと一時検討したんだそうだ。


6つのスキルとは、目次の言葉を借りると、

 峙’宗廚世韻任呂覆「デザイン」
◆峙掴澄廚茲蠅蓮嵎語」
「個別」よりも「全体の調和」
ぁ嶇斥」ではなく「共感」
ァ屬泙犬瓠廚世韻任覆「遊び心」
Α屮皀痢廚茲蠅癲崟犬がい」

ということになる。


「豊富な具体例」と書いたけれど、悪い言い方をすれば本書は「具体例の羅列」に終始してしまっている感があり、1つ1つは興味深い情報なのだけど、それらを最後まで整理・体系化し切れていないと感じた。

それゆえ、読後に少し頭を使って「では、自分ならどうするか?」考え抜くようにしなければ本書の内容を活かしていくことは難しい。本文自体は平易な文章で書かれており読みやすいけれど、その点で読者に高いレベルの要求をしている(まあ、ぶっちゃけどんな本でもそうなのだけれど)。


提示された6つのスキルに対してそれほど違和感は感じることなく、むしろ納得感は高かった。「物語性」を含んだ企業や商品が売れているなど、たしかに近年、人を惹きつけるものにはこれらの要素の1つまたは複数が盛り込まれているなぁという「身に覚え感」はある。

したがって、これから新しいビジネスなどを仕掛けるときに、「.妊競ぅ鸚が重視されているか」「∧語が盛り込まれているか」「…」といったように、上記の6つをチェックリストとして意識するのはアリかと思う。自分も、今やっている仕事に織り込んでみたい( ̄ー ̄)


また、本書の内容をより深く理解し、自分のものとして活用していくためには「第7のスキル」について考えてみることをオススメしたい。

もし、この「6つのスキル」のフレームワークにさらに1つ加えるとすれば、どんなスキルになるか。本書に1章を付け加えるとするならば、どんな内容になるか。

そうやって考え抜いてみるスキルこそが、まさしくダニエル・ピンクが今後必要だと主張しているスキルなのだと思う。実際にやってみるとなかなか難しいけれど(自分も2、3考えてみたけれど、大体「6つのスキル」とかぶってしまう。それくらいにこのフレームワークの完成度は高い)、実際によいアイディアが出せたかどうかではなくて、とにかく自分なりに考えてみたという経験の積み重ねが、この先モノを言ってくるのではないかと思う。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 


昨日は「受験生最後の日」今年度版に載せる座談会企画の収録を行った。受験生時代の体験談とかノウハウについて、ぶっちゃけの話を聞き出したいというnetplus司会の期待に応え、自重せずに本音で語る。

たぶんどんな参考書にも書いてないようなことを語ったつもりだけど、過激な発言もあるので削除されるかもぉぉぉぅぅヽ(`Д´)ノ



写真は、さらに過激発言連発な「座談会第2部」における熱血氏

永遠を旅する者/重松清


一昨日は皇居を走った。3周で15Km。
千鳥ヶ淵の桜の下を駆け抜ける。花もちょっと散りかけだったけど。



◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

今回は、自分にしては珍しく文芸モノの紹介。

永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢

「ロストオデッセイ」というゲームの中のエピソードを抽出した短編集(注:自分はまだ本は読んでおらず、ゲームの中で一部読んでいるだけ)。ゲームを遊んでない人でも読めるようになっている(らしい)。見てのとおり、表紙は「スラムダンク」「バガボンド」の人。


主人公は、訳あって「永遠の命」を与えられた男、カイム。青年の姿をしたまま年をとらず、寿命はなく、剣で斬られようとも災害に巻き込まれようとも、時間とともに身体は再生する(なぜ不老不死なのかはゲームの中で明かされていく。自分はまだそこまでたどり着いていないけど)。


一見、そう聞くととてもうらやましいことのように思えるけれど、それは

「千年の命を持つということは、千年ぶんの別れを背負ったまま生きつづけなければならない」
(本書より)

ということも意味している。


たとえば家族。

カイムは1000年生きる中で、10数人の妻とその何倍もの子供を自分の家族としてきている。そして、全員が必ず、自分より先に死んでいく。そして死にゆく家族に「いつか天国で会おう」とは約束することは、カイムにはできない。


命は限りがある。だからこそ、人間はそれを大切に輝かせることができる(ちょうど、一昨日見た桜の花のように…)。


言うまでもなく、作者のメッセージはそういうことであり、そのことを、「もし不老不死の人間がいたら」という想像の世界を描くことで逆説的に読者に伝えている。


これらのエピソードは、ゲームを進めていくとちょいちょいと登場してくる。最初は「ゲームの中で小説読むのか−」と思っていたけれど、1編2編と読むうちにグイグイ引き込まれた。まだ全体の2割も読んでいないけれど、これを読むためにゲームを先に進めたいという気持ちにすらなってしまう。あるいは、この本を買って先に読んでしまおうかという気持ちになってしまう。


自分の読書はビジネス書に偏りすぎている。毎日200冊以上の書籍が刊行される今日、どうしても「自分にとって必要な本」ばかりを選んでしまう(それでも、読めない本は積み重なっていくし)。けれど、こういう文芸モノをたまに読むと、普段自分がいかに味気ない文章ばかりを読んでいるかということに気づかされる。

最近読んだ「ハイ・コンセプト」においても「物語」を構築するスキルの重要性が指摘されていたし、時間のあるウチにもっとこういうものを読んでおこうかなぁと思う。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代


本書は短編集であり、読みやすい。「人間として、限りある命を生きること」について考えてみたい方はぜひ読んでみてください。久しぶりに「プロの文章力」というもののスゴさを見た気がします。

(本当は、ファイナルファンタジーシリーズの膨大な名曲を生み出し続けてきた植松氏の音楽とともに(=つまりゲームの中で)味わうのがオススメですが…。植松氏、今回もイイ仕事されてます)

「車の話じゃ、ないですよ」


まったく同じモビルスーツ、たとえば同じガンダム2体が戦ったら、どのような結果になるのだろうか?

その場合は、もちろん勝敗はパイロットの腕に左右される。

まあ、仮に同じ種類じゃなかったとしても、モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的な差になることはないそうなのですが。


では、ビジネスの話。同じ市場で競合する2社が、まったく同じ戦略でぶつかり合ったとしたら、どのような結果になるのだろうか?

戦略論の世界にはポーターなどが生んだのいくつもの「定石」がある。あちこちのビジネススクールで教えれらているし、本もたくさん出ていて、誰もが入手できる。その点では、企業間での戦略策定力には差がほとんどつかないことになる。だけど、実際のビジネスは引き分けに終わることはほとんど無く、なんらかの差が出ている。

その差を生むもの、つまり、企業が「戦略論」という名のモビルスーツをお互いにまとったとして、そのうえで勝敗を左右する「パイロット」に相当するものが「インサイト」だ、というのがこの本の趣旨。
(なんか我ながら無茶苦茶な比喩を使っている気がするな…)


戦略「脳」を鍛える


「インサイト」は僕もペパセミで採り上げたけれど、なんとなくつかみ所のない概念だ。だけど、これが出せるか出せないかで仕事の成果は大きく差が出てくる。以前書いたように、大前研一氏もその「インサイト力」が高く評価されている。大前氏のコア・コンピタンスは間違いなく、そのインサイトだと言える。


辞書的な意味では、



A sudden clear understanding of something or part of something, especially a complicated situation or idea (Longman Dictionary)

となっており、本当のところは「インサイト」は何も戦略論に限定して使われる言葉ではない。けれど、本書では戦略の話に限定しているぶん、読者にとって理解がしやすくなっている。また、それぞれの事例がとても具体的であり、トップコンサルタントの暗黙知をここまで噛み砕いて言語化した資料としては希有な存在なのではないかと思う。


もっとも、著者も述べているように、「インサイト」は奥が深く、本書を読めばインサイトのすべてが理解できるというわけではない。それは「どうすればよいアイディアが閃くのか」という永遠のテーマに似て、まだまだ研究されなければならない分野だと思う。僕もいずれは関わってみたいけれど。


ただ、それでも現時点でインサイトを学ぼうと思ったら本書がオススメなことは間違いない。僕自身、もっと早く読んでおけばよかったと思う。読むときには、一通り読んでなんとなく分かった気になるのではなく、読みながら考えながら、考えながら試しながら、「絶対に自分の血肉にしてやる」というつもりで読んでいただきたいと思う。

それが、診断士/コンサルタントとしての差別化を実現すると思います。


僕が今一番ほしいのも「インサイト」ですね。

ドラゴンボールを集めて神龍が「望みを1つ叶えてやろう」と言ってきたら、僕は迷わず、ギャルのパ…じゃなかった、

「インサイトおくれーーー!!」と叫ぶと思う。


神龍「よし分かった。これだな」





「節子! それインサイトやない! ホンダ・インサイトや!」



…みたいなことになったりして( ̄∀ ̄)


今回、アニメネタ多すぎるな…。

「南の島のたったひとりの会計士」



まあ、今月より環境がちょっと変わったワケなんですが、今までどおり変わらず「Trust Myself」(笑)でいってみたいと思います。


さて、あるきっかけで本書のことを知り購入。会計事務所勤務という安定したキャリアを捨て、故郷の奄美大島で開業した公認会計士の奮戦記。

解説は「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」の山田真哉さん。ちなみに、著者の屋宮さんは今回、診断士試験に合格されている。

南の島のたったひとりの会計士


ぐいぐい引き込まれた。最初はトロピカルな雰囲気の表紙とは裏腹に、なかなか生々しい話が続く。「奄振(奄美群島振興開発特別措置法)」による支援のためにかえって自己再生力を失っていく島。ありえないほどにずさんな帳簿。相談料を踏み倒そうとする経営者。選挙に左右される島のビジネスと、友人の選挙違反での逮捕。思い通りにいかない島の変革に、酒浸りになりアルコール依存症になって死にかける著者。


しかし、それでも依存症を乗り越えて、少しずつ島を動かしていく。奄美大島にラジオ局を持ち込もうとするライブハウスの支援。新しいリゾートホテルへの投資に向けた調査。激しい台風の中、何人もの島の仲間が集まってくれて夜中まで作成した事業計画書。

このあたりは、これから地方(茨城)の活性化を考えていかなければならない自分としても見習うべきところがあります。僕もこれから、こういうふうに少しずつ切り開いていかないといけないんだろうなぁ。


1つ1つのエピソードにおけるストーリーテリングに臨場感があって素晴らしい(特に島尾敏雄とミホの話には心打たれました)。前回の「フェルマーの最終定理」と同様、アマゾンでの評価が高いのもうなずけます。一気に読んでしまいました。


この本を読むと奄美に行ってみたくなりますね。実は前々から屋久島に行ってみたいと思っていたのだけど、奄美もいいなあ。本書の中にもあったシーンだけど、満天の空の下でジョギングとか、すごく気持ちよさそう。

「フェルマーの最終定理」


今日は書籍紹介。

ここ2週間で本を14冊読みました。

これ!

ROOKIES 14 (14) (集英社文庫 も 20-39)

いやー、アツおもしろかった。
大学生の時にジャンプで読んでいたのだけど、また読み返したくなって購入。

不良達をまとめて1つのチームにしていく川藤先生の振る舞いは、(フィクションとはいえ)チェンジマネジメントのよい教材になるんじゃないかと思う。

「うるせー」とか「死ね」とか言い合いながらも、甲子園目指して"One for All"の精神を高めていくツンデレな元・不良たちがアツカッコいい。モチベーション上がります。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

あとはこれ。「フェルマーの最終定理」

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)


たまたまアマゾンで目に入ったのだけど、どういうわけか絶賛の嵐(70人近くがほとんど5ッ星をつけている)だったので購入してみた。

350年間、世界中の数学者を悩ませ続けた、たった2行の言葉。

多くの数学者の知恵を経て、ついに決着がつけられるまでのドキュメンタリー。


私、高校の時、数学の赤点常習犯だったんですよ。
それで「教え方が悪い!」とか先生に噛みついてました。

そんな私でも読めます。っていうか、高校時代にこの本に出会えていたら、自分は数学に目覚めていたかも知れない。

著者のサイモン・シンって人は本当にすごい。これだけ難解な数学の話を、本質を失わずかつ多くの人が読めるレベルにまで落とし込んだのだから(日本語訳も素晴らしい。最近は読みづらい翻訳モノが目立つけれど、これは違和感なく読めて、読むスピードを阻害しない)。


視力を失っても、頭の中で数学を研究し続けた「一つ目の巨人」オイラー。

女人禁制の大学で数学を学ぶために、男性の名前を借りて潜り込んだ女性天才数学者、ソフィー・ジェルマン。

自殺直前に、たまたまフェルマーの最終定理に命を救われたアマチュア数学者、ヴォルフスケール。

定理の証明に間接的に多大な貢献を果たすことになった日本人、谷山&志村。

決闘に倒れる前日に、証明の完成につながる論文を書き残した悲劇の若き天才数学者、ガロア。


もう、こういったエピソードがいちいちアツい。そしてこういった人たちの手を経て、1994年、ワイルズは証明に成功する。んー、壮大なロマン。

500ページ近い文庫だったけど1週間で読みました。これも自分にしてはハイスピード。ぐいぐい引き込まれるドキュメンタリーに触れたい方にはオススメです。

「成功するビジネスプラン」


大学でお世話になった先生の著書(といっても授業に出ていただけだけど)。

成功するビジネスプラン (日経文庫)

自分のいた学部は経営学部でもないのになぜか「ベンチャー経営論」「コンサルティング技法」「人的資源管理論」「組織行動論」といった科目があった。「コンサルティング技法」では実際にグループでケーススタディを行った。実務補習と同じようなものだけど、当時の仲間と徹夜でディスカッションしたりレポート書いたりしたのはよい思い出。


当時の話し方同様、物腰柔らかい言葉遣いで書かれている。日経文庫という性格上、かなりベーシックな内容になっているので(それでいて退屈させない内容になっているところがまた素晴らしいのだけど)、事業計画作りを初歩から学んでみたい方や、診断業務で事業計画作りの支援をなさっている方などにオススメかと思います。


ところで、先生はマッキンゼー在職時、大前研一氏と一緒に仕事されたことがあるそうだ。で、授業中に大前さんの話になったとき、「彼は自己顕示欲は強いけど(笑)、その分インサイトもものスゴいものがあったね」と話をされていた。

ここで「インサイト」というのがキーワードになる。かのスーパーコンサルタントである大前氏(ちなみに自分がコンサルタントを目指すきっかけになった人)を一言で表現して出たその言葉。「インサイト」ってなんだろう?


実は僕が来年1年間のキーワードにしようかと思っている言葉だ。

その辺の話については、またいずれ。


「ブームはリスクである」


…という言葉をどこかで読んだことがある。

初めて読んだとき、これは素晴らしいインサイトだな〜を感銘を受けたことがある。

「インサイト」については、(いろいろ思うところがあるので)またどこかで書くが、とりあえず「目からウロコ」(これも相当に死語だけど)とでも言い換えていただければいいと思う。あーそうだよねー。たしかにブームっていいことばかりじゃないよねー、と当時思ったものだった。


こんな問題を考えてみた。


第6問

H温泉組合が立ち上げた新規事業は予想以上の売れ行きを示し、S県H市には連日テレビや新聞の取材が訪れるほどの大ブームとなった。たしかに、ブームが起こると多大な集客や売上げが期待できる。しかし、その反面、いくつかのリスクもある。一般的に、ブームがもたらすリスクについて、120字以内で述べよ。







(スクロールする前に、ちょっと考えてみましょう〜)








(解答例)
ー要量の予測やコントロールが困難になり、在庫・設備投資等の意志決定に支障を来す。⊃卦顧客の急増により対応力が低下し、旧くからのロイヤルカスタマーが離反する。成功体験に囚われ、売上低下等の状況の変化に対応した柔軟な発想がしにくくなる。(120字)




こんな感じかな? たまごっちとかをイメージしてもらうと分かりやすいかも。

最近、こんな本を読んでいる。それで書いてみた。ブームという現象に興味がある方はどうぞぅ。

ブームはどう始まりどう終わるのか (岩波アクティブ新書)


※おまけ

これにやや関連した話。なんかで読んだのだけど、マイクロソフトの元日本支社長の成毛さんの「目標は持つな」という言葉がとても印象に残っている。

目指せ売上げ1億円!みたいに目標を立てるよりも(そして届きそうにない場合に、強引に届かせようとしてムリをしたり道を踏み外したりするよりも)、「これをこうやったら6千万円行くだろう」というふうに論理的に「予測」できるほうがカッコいいと僕は思う。

僕はこの半年、設定したチーム予算をほぼ狙い通り達成した。自分や仲間のスキルや景気動向を考慮して「これくらいの売上げになる」と予測したのだった。それがほぼ狙い通りだったことは、予測値よりもはるか上をいくことよりも嬉しいことだった。3000万を狙って、予想外に5000万稼いでしまうよりも、終わってみたら2980万とか3010万でした、というほうが自分の読みの正しさを証明できることになるのではないかと思っている。

(そういえばコーチみよしも、たびたび「まぐれの80点より狙った50点」という名言を口にされていましたっけ…)


…といっても、1回や2回の当たりでは実力とは言えない。もっと仮説思考力を高め、予測の精度をもっともっと上げていかなければならないと思う。

「裏をとる習慣」


「メラビアンの法則」というのがある。

「感情や態度について矛盾したメッセージが発せられたときの人の受けとめ方について、人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、話の内容などの言語情報が7%、口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、見た目などの視覚情報が55%の割合であったwikipediaより)」というもの。


つまり、コミュニケーションにおいて、口調や見た目は話している内容以上に相手に影響を与えるのだということ。少し勉強している人なら誰でも知っている法則である。だけど、実はこれは限定された条件下でのことであり、コミュニケーション全般について当てはまるものではない…ということまでを知っている人数は、少し減る。

だから、人と話していて、メラビアンの法則の話が出たときに「あれって、実は微妙なんですよね」とか言われると、お、こやつできるな、と思ってしまう(笑)。…なんて、かくいう自分も知らずに「メラビアンすげー」とか言っていた時代があったわけですけれど。


もちろん、コミュニケーションにおいて聴覚や視覚が重要な要素だとは思う。けれど、やはり言語情報の重要性が7%というのはちょっと実感が伴わない。それにもかかわらず、「人は見た目じゃない」などというこれまでの良心的な定説を覆す、インパクトのある内容だけにメラビアンの法則はいたるところで引き合いに出されている。

人は見た目が9割 (新潮新書)
関連図書「人は見た目が9割」 amazonで酷評されてますが(汗)


プレゼン研修などに出るとこの法則を紹介する講師がいるけれど、こういった知識はもうちょっと調べてから使うべきだと思う。まあ、確信犯的に(ちなみに、この「確信犯」という使い方は間違っているのだけど)これを使っている人もいるのかも知れないけど、いずれにしても教育をする立場にある人間がウソを教えるべきではないと思う。

「99.9%は仮説」という本がある。この本を読むと、「いい意味で」あらゆるものを信じられなくなる。天動説 vs 地動説の時代から、正しいと思っていたことが実は正しくなかったという事例は多々ある。人の意見や仮説ならまだしも、書物などにまるで真実のように書いてあることが実は間違ってましたなんてこともあったりする。

99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方

まあ、すべてを疑い出すとキリはなくなるけれど、意志決定に用いる重要な情報であるときとか、人に知識として教えるときくらいはできる限り裏をとるべきなんじゃないかなと思う。


「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」


というダーウィンの言葉がある。だけど、実はこの言葉、ダーウィンが言ったという記録が明確に残っておらず、後の創作である可能性が指摘されている。だけど、ダーウィンが言ったかどうかにかかわらず、ビジネスや人生における本質を突いているためかこの言葉もよく利用されている。2次試験の重要テーマでもあるしね。

参考:ダーウィンは「変化に最も対応できる生き物が生き残る」と言ったか?
http://members.jcom.home.ne.jp/natrom/koizumi.html


ともかく、持つべきなのは「入手した情報は裏をとる」習慣だと思う。いくら意志決定の質が高くても、そのもとになる情報がそもそも間違っていたら正しい結論を出しようがなく、それは時に診断先企業を誤った方向に導いてしまう可能性もあるわけですから。

「文章は接続詞で決まる」


ふだん思っていたことが、そのままタイトルになっている本を本屋で見つけてしまった。先を越されてしまった感じがして悔しい。

しかし、本職の日本語学者である著者が展開する接続詞ワールドの奥深さには、そもそもかなうべくもない。(当たり前だけど)自分にはここまで絶対に書けない。少し読んでみてすぐにそう悟る。

文章は接続詞で決まる (光文社新書 370)


接続詞の定義にかんする議論を皮切りに、接続詞の分類、その1つ1つに対する考察が丁寧に述べられていく。たとえば、「しかし」「だが」「ところが」の3つはいずれも逆接の接続詞だが、微妙に使いどころは違うそうだ。どう違うかは本書をお読みいただくとして、そんなふうに「へぇ〜」な内容が、分かりやすく解説されている。


自分が「接続詞」を強く意識するようになったのは大学受験の時だったと思う。英語の長文問題を少しでも速く読むためのテクニックとして教わったのが、「接続詞を見て、その後に続く内容を予測する」というものだった。

たとえば、"But"なら、今までとは逆の話が来る。"Therefore"なら、結論が来る(…ということは、そこにくるまでに結論を把握しているのなら読み流してもかまわない)。"For example"なら、具体例が来る(…ということは、主題をしっかり抑えてれば読み流してもかまわない)。…みたいな感じ。要するに、接続詞を見て、読解に注ぐエネルギーの量を判断するということだ。


そして、これはもちろん日本語の文章においても同じだと思う。接続詞を的確に捉えられるかどうかが、読解のスピードを左右する。また、逆の立場で言えば、読みやすい文章を書こうと思ったら、その場その場で適切な接続詞をきちんと選んでいく必要がある。冒頭で「普段思っていたこと」と書いたが、自分の経験からみても、接続詞をきちんと使いこなせれば文章は相当論理的に分かりやすく書けるようになる(はず)。あ、ちなみにこれはプレゼンでも全く同じことだと思います。


そういえば、2次試験では「与件に『ところで』が出てきたら要注意」と言われる。その後に重要な記述がある可能性が高い。

考えてみれば「ところで」はとても強引な接続詞だ。「だから」のように順接の関係を持つのでもなく、「しかし」のように逆接の関係を持つのでもない。本題の文章から強引に話題を変える。強引に話題を変えてまで付記しておきたい何かがあるのだろうかから、注意を払うことは理にかなっていると言える。また、順接や逆接とは違って、次の内容を予測しにくいから、しっかりと読むことを求められるということも理由の1つだと思う。


…あ−、なんか「接続詞」をテーマに書いていたもんだから、今回は妙に接続詞を意識してしまう。なんか変な感じで書きづらい。ある種のゲシュタルト崩壊みたいなもんだろうか。読みづらかったら、ごめん。

まあ「接続詞だけで1冊」なんて贅沢さを持った本はなかなかないと思うので、琴線に触れた方は、ぜひご一読を。
<<back|<1234>|next>>
pagetop