September 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

書籍紹介「プロフェッショナルの働き方」

今回は書籍紹介。

高橋俊介著「プロフェッショナルの働き方」(PHPビジネス新書)

【構成】

第1部 生涯第一線の時代
 1 ピラミッド組織から自立組織へ
 2 45才現場引退モデルの限界
 3 プライングマネージャーの問題
 4 一生第一線の仕事を続けられる人
 5 21世紀の仕事の特徴

第2部 プロフェッショナルの条件
 条件1 顧客と提供価値を自分で定義する
 条件2 仕事をプロフェッショナル化する
 条件3 ヨコ型リーダーシップを発揮する
 条件4 普遍性の高い学びをする
 条件5 専門性と動向にコミットする
 条件6 キャリアの背骨を作る
 条件7 行動と成長をセルフマネジメントする
 条件8 多様で開放的な人間関係を作る
 条件9 自分らしいキャリアに落とし込む
 条件10 ワークとライフを統合する


実は私が大学生のとき、同氏が大学に招かれてきて人事・組織論の講義を受け持っていました。さすが外資戦略コンサル出身だけあって、毎回そのプレゼントークに惹きつけられていました。

本書にもいくつか覚えておきたい気づきがありましたのでピックアップしておきます(あくまで私にとって気づきとなった部分だけです。また、引用しただけでは伝わりにくい部分も多いため、ある程度リライトしてあります。興味を持たれた方は本書もご参照ください)。


◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ 

・これまでの企業は「What → How → Do → Check →Action」のサイクルを分業していた。管理職が「What」(何をやるべきか)を定義して「How」(どうやるか)に分解する。現場が「Do」を担う。
 しかし変化の激しい時代においては現場レベルで「What」を定義できなければ臨機応変な対処ができなくなる
 →この「What」構築能力がプロフェッショナルとして不可欠なスキル
 →ユニクロのスーパースター店長制度は店長に権限を委譲し、What構築能力を習得させている

・自分の裁量を増やす(What構築力を高める)方法
 →その会社の「本流」から離れた仕事をやってみる。会社の命運を左右する仕事でないほうが権限を与えてもらいやすい
 →上司と異なる分野に力を入れる。そして上司からそれに関する仕事を任されるように持っていく
 →自分でWhatを構築して、上司に先手をとってぶつける

・プロフェッショナル的な仕事をしている人ほど、若いうちから↑こういう働き方をしている。チャンスを自分でたぐり寄せる自律性が、プロフェッショナルには不可欠。


・スペシャリストとプロフェッショナルの違い:スペシャリストはその存在意義自体が「専門性」にある。プロフェッショナルにとって「専門性」は(問題解決のための)手段の1つにすぎない。

・今後必要となるリーダーシップは、組織内の上下関係の「タテのリーダーシップ」ではなく、多様な人や組織を巻き込んでいく「ヨコのリーダーシップ」。

・日本のジャーナリストは45才で現場から身を引いてしまう(そうなってしまうような仕事の設計になっている。一方で海外では89才の現役ジャーナリストもいる。また、日本でも医者は90才で現役も多くいる)。高い意識を持ったジャーナリストが、生涯プロフェッショナルとして働けるビジネスモデルの再構築が、マスメディアのレベルを向上させ信頼を手にするためには必要。

・プロフェッショナル化することが向いている仕事の特徴
 (1)上司よりも顧客が大切である仕事
 (2)分業の一部ではなく、ある程度自己完結できて自分で価値が生み出せる仕事
 (3)ルーティンワークでなく、個別事情の対応など創意工夫が求められる仕事
  →たとえば医者、コンサルなどが挙げられる

・プロフェッショナルの条件1:どんな顧客にどんな価値を提供するのかが明確になっていること。たとえば青梅敬友病院は患者の最期を看取る病院であり「患者様だけでなく患者様のご家族も顧客」(これまでの介護で疲れ切っているご家族の負担を軽減することが提供価値)を定義している。

・「仕事観」の3分類

 →内因的仕事観
  →やりがい/成長/関係性/認知/仕事内容

 →功利的仕事観
  →上昇獲得型/損害回避型

 →規範的仕事観
  →社会規範:社会のために役立つこと
  →会社規範:自社を発展させること
  →仕事規範:仕事で価値を提供することに働く意味を見出す。もっともプロフェッショナル的といえる。
  →世代継承規範:次の世代に何かを伝えること(一定年齢以上になったら必要)

・ひとつひとつの仕事の経験から、(他領域へも応用できる)普遍的なことを学べる能力が必要。直接的な学びしか得られないと、環境が変わったときに陳腐化する。
 →たとえばプログラミングの仕事をしたときに「プログラミングの経験(だけ)を得た」と捉えるか、「論理的に仕組みを構築するスキルも得た」と捉えられるか?

・たとえば京都の日本料理店「菊乃井」では、若手職人に対して単に「この食材は、こう切れ」と指導するのではなく「切り口がこうだと、味が染みこみやすくなる」といった理屈まで教えるようにした。そういう「普遍的知識」を理解させることで応用力を高め、若手職人の成長スピードが上がった。


・ひとつの専門性だけで勝負するのはよっぽど才能に恵まれていないと厳しい。それよりも専門性を複数持ち、それらを組み合わせて自分らしいユニークな価値を生み出した方が差別化しやすい。

・動機ベースの能力開発(「好きだから」学び、身につけること)は悪くないが、プロフェッショナルとして長くやっていきたいのであれば、ある時点から自分の得意な部分を抑え、動機がなくても必要だと思われる能力を身につけるべき。

・必要な能力を確認するには、周囲から多くのフィードバックをもらうこと。それにより「無意識無能」が「意識無能」になる。そして努力して「意識有能」になり、継続して「無意識有能」の域に達する。

・プロフェッショナルとして苦境に耐える精神力を維持するためには「防衛機制」を成熟させること
 →未熟な防衛機制:投影、動的攻撃性、行動化、幻想
 →成熟した防衛機制:昇華、ユーモア、利他的行為、抑制

・キャリア目標を作り、そこから逆算してキャリアを作っていくことはできないが、「節目」のときだけはちゃんとキャリアデザインをしなければならない(神戸大学大学院・金井壽宏氏)


なお、上記で採り上げていない内容で「キャリアの背骨を作る」というのがあります。非常に重要な内容なのですが、それだけにちゃんと説明すると文字数がかかりすぎるのでここでは割愛します。「プロフェッショナル」や「キャリアデザイン」に関心のある方はぜひ本書をお読みください。




プロフェッショナルな診断士として通用する企画力を磨きたい方は→こちらへ( ̄∀ ̄)


スポンサーサイト

pagetop