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2次試験は400本勝負。


診断士試験の2次試験においては「たった4本の事例で実力を正確に測れるのか」という疑問をお持ちの方がいるかも知れません。僕は、そのような方には以下の話をすることにしています。


A君とB君がじゃんけんで4回勝負をしました。結果、A君が3勝、B君が1勝でした。

さて、A君はじゃんけんが強いと言えるでしょうか?

…おそらく言えませんですね。4回では母数が少なすぎます。A君の3勝も、たまたまかも知れません。


では、400回勝負で、A君が225勝、B君が175勝だったら?

これはA君はやや強いと言えそうです。


話を戻して、2次試験は4本勝負、ではなくて400本勝負だと思っています。事例の数はわずかに4本ですが、1本の事例の中に、細分化すれば「判断を迫られる場面」が軽く100回はあります。


・どの設問から手を付けるか。
・この設問に何分使うか。
・△△という情報を探しに、どの段落から読みにいくか。
・与件の■■という記述を、Aと解釈するか、Bと解釈するか
・与件にあった○○という記述を、解答要素に含めるか否か。

などなど。

80分間はそういった小さな「判断」の積み重ねです。そして、その1つ1つをテキトーにすることなく、「良質な判断」を下していく必要があります。それが「2次試験は400本勝負」だと考える理由です。

母数がそれだけたくさんある以上、受験者の間でわずかな精度の差しかなかったとしても、最終的には合否を分けるような差になっていると考えることもできます。

(ただし、「判断力」以外にも結果を左右する要素はありますので、合否=完全に実力を表すと言い切るつもりはありませんが)


ちなみに、上記の225勝 VS 175勝ですが、両方を25で割ると9勝 VS 7勝になります。つまりA君は16戦中9勝、B君は7勝ということで、「16回勝負をするごとにわずかに1回だけA君の勝ちが多かったに過ぎない」ということが分かります。


これと同じような例が1つあります。なにかの本で見たのですがプロ野球の話。

たとえば「打率2割5分」のバッターは並の選手ですが、「打率3割」のバッターは好打者と評価されます。しかし、


打率2割5分=20打席中、5回ヒット

打率3割=20打席中、6回ヒット 


であり、実は20回のチャンスのうちヒットが1回多いかどうかの差でしかないことが分かります。意外と小さな差の積み重ねが、大きな評価の差を生んでいるということです。





逆に言えば、他の受験者よりわずかに「判断の質」「判断の精度」を上げておくことさえできれば、「何回かに1回はライバルよりも良質な判断が下せる」くらいのレベルになりさえすれば、合格圏はグッと近くなるのではないかと考えられます。


人は合理的に判断・行動する存在とされています。しかし、実際にはそのピュアな判断を遮るものが多くあります。

たとえば1次試験でも出題されたかも知れませんが、人事考課におけるハロー効果。組織での意志決定におけるグループシンク。このように、人間に理性的な判断をさせないジャマモノは多く潜んでいます(だからこそ人間はおもしろいのですが)。

そういったジャマモノから、自分のピュアな判断プロセスをどれだけ守れるか。

TCMでは受講者の日々の「判断」について内省する取り組みを入れる予定ですが(NHKの「コロンビア白熱教室」をご覧になった方は「選択日記」というトレーニング法が出てきたのを覚えていますでしょうか。アレに近いものです)、まず必要なのはどんな「ジャマモノ」がいるのか、その図鑑を持っておくことだと考えます。知らない敵とは戦いようがないわけですから。


とりあえず分かりやすいところでこちらの本↓を紹介しておきます。

先日は502教室のキックオフが終わり、また新しい1年が始まります。やみくもに勉強に取りかかる前にまずは「思考力のOS」を各自の中で育んでいただければ、と思うのです。

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