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メリデメ問題は暗記だけに頼ってはいけない


【1.「暗記100%」ではなくて「暗記70%+思考30%」】

診断士試験の2次試験では、多くの用語について「メリット・デメリット」を抑えておく必要があります。特にOEMのメリデメなど、頻出のものは覚えておきたいところです。

ただし、人間の脳にはキャパがあります(正確には脳のキャパそのものは非常に大きいのですが、そこに詰め込む時間=暗記に使える時間には限りがあります)。

キャパを100としたときに、そこに100の知識を詰め込んでしまっては、その100以外が出題されたときに慌てることになります(また、暗記だけに頼ると、与件文の記述を無視した解答になってしまうリスクも出てきます)。

理想は、知識を入れる量を(たとえば)70にしておいて、残りの30を「メリデメを考え出す思考力」の獲得に注ぐことであると考えます。想定外の出題があったときや、覚えたことをド忘れしてしまったときに、「思考」により答えを導き出すわけです。







【2.「So What」力が得点力&仕事力の決め手】

ここでいう「思考力」とは、外資系コンサルなどが使う言葉で言えば「So What」力のことです。たとえば、OEMのメリデメをド忘れしてしまったとしても、OEMの内容さえ理解していれば答えをある程度導き出すことができます。

例:「依頼元のブランドで売る⇒自社は営業力が少なくて済む」

これができるか否かは、「So What」力の有無が関連しています。


[1]その用語はこのようなもので、このような特徴がある

[2]それゆえこのようなメリット/デメリットがある


この[1]から[2]につなげる矢印が「So What」力です。このように論理的に導き出す力を持っていれば、ド忘れや予想外の出題への対応力も上がってくるはずです。

(そもそも論理的につなげて理解しておけば、丸暗記に比べて記憶の定着もしやすくなります。また、「予想外の出題があっても対応できる」という安心感が得られます)

というか、コンサルティングの実務ではこれがとても大切です。実務では、「OEM」のような用語のメリデメよりも、たとえば「山田専務を社長に昇進させたときのメリット・デメリットは?」といったように個別性が高い(=教科書にない、知識に頼れない)メリデメを考える場面の方がはるかに多いからです。


(練習問題1)
「社外取締役」の特徴を挙げ、それを踏まえてこの制度のメリデメを考えつく限り挙げてください。


(解答例1)
・自社の人間ではない⇒○:より客観的な視点で自社を見ることができる?
・自社の人間ではない⇒×:自社の現場と対立しやすい?
・他社で経営経験がある人材を登用⇒×:コストがかかる?
・基本的に出社日数や時間が少ない⇒×:隙のない監視は難しい?
・などなど…


試験では下記のような解答プロセスになると考えます。
(1)その用語が持つ特徴を挙げ、それゆえのメリット・デメリットを導き出す。
(2)それに準ずる記述が与件文にも書いてあれば高い確率で正答となる。与件文に書いていないものについては、出題者の期待した解答としてふさわしいか検討する必要がある。




【3.「商品特性」問題の対応力も上がる】

なお、メリデメほどには頻出ではありませんが「商品特性」についての出題もありました。世の中に無限にある商品の特性を覚えるのは不可能ですので、メリデメ問題以上にSo What思考力が求められる設問であると言えます。

構造はメリデメと似ています。

[1]その商品はこのようなもので、このような特性がある

[2]それゆえこのような点について留意しなければならない


(練習問題2)「コンサルタント」という商品の商品特性およびそれを踏まえた実務上の留意点を挙げてください


(解答例2)
・報酬が高い⇒きわめて高い品質や成果が求められる
・顧客の重要情報に触れる機会が多い⇒セキュリティに対する高い意識が求められる
・サービス業である(無形性などの特徴がある)⇒サービスマーケティングの知識が求められる
・などなど…


(おまけ)「赤レンガ」の特性を踏まえて、使い道を可能な限り挙げてください



(解答例)
・重くて固い⇒家や塀を作る
・重くて固くて角ばっている⇒武器になる
・重くて立方体⇒文鎮になる
・重いがそこまで重くない⇒キャッチボールして遊ぶ
・立方体⇒線引きに使える
・などなど…


【4.まとめ】

このように、「 [1]、それゆえ[2] 」と論理の箱をつなげていく思考力が、試験(あるいは仕事)のあらゆる部分に求められると思います。

上記のようなトレーニングを通して、「暗記に頼らない応用力」を身につけていただければ幸いです。

トレーニングのしかたが分からない、あるいは1人では続かないという方はTCMにぜひどうぞ。TCMでは「試験と仕事の両方に役立つ、ロジックで考えるメリデメ問題対策」を講義の中で行う予定です。(←宣伝( ̄∀ ̄))。


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comments

ペパチェさん、こんにちわ。
ざあらしというものです。

ペパチェさんは、ご理解されていると思いますが、診断士試験は、1次においても
「暗記100%」では合格できません。

理由は、自分の知っていることだけを
100%正確に書いても6割には届かないからです。(理由は範囲が膨大、記憶が曖昧、設問が意地悪くて理解しにくい等)

自分の知っているから類推して、回答を導き出す必要があります。つまり、「暗記70%、思考30%」です。

自分の場合、1回目の1次は「暗記100%」が必要と誤解し、例の高難度経済学で撃沈しました。

2回目の1次は「暗記70%、思考30%」に気がついたので、準備期間は短かったですが、441点でクリアできました。

2次は自信満々で受けたのにも係わらず、CCABで不合格だったので、語る内容はありませんが、同じような何かがあると思っております。

週末のTCM第2期生として、その何かが掴めれば、結果は後からついてくると思います。10ヶ月よろしくお願いいたします。





>ざあらしさん
こんばんは、コメントありがとうございます。「思考30%」に切り替えて1次合格されたのはすばらしいですね。

私も以前同様の観点で記事を書いています。
http://redwing-don.jugem.jp/?eid=716

TCMは「頭の筋トレジム」として、脳がヘトヘトになまで鍛えたいと思います(笑)。
よろしくお願いいたします。

  • pepache
  • 2012/01/20 11:43 PM
   

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