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TCMメソッド その4「逆要約トレーニング」


他の受験校が2次試験の「練習試合」(答練や模試)をさせてくれる存在であるとするならば、TCMは「筋トレジム」的な存在にしたいと考えている。

今年1月の立ち上げから8ヶ月。いくつかのトレーニング方法を編み出してきたけれど、それらはすべて「地味だけど効く」性質を持つ。答練や模試に比べたら華やかさはない。けれど、着実に思考力の基盤を鍛える。

今回の「逆要約」もそういうタイプのトレーニングになる。

今回、以下にやり方を説明してみます(長いので「2次試験の筋トレ」に興味関心のある方のみお読みください。また、このやり方を押しつけるものでもありません)


◆ ◆ ◆ ◆ ◆

たとえば「山田君は17才です」という情報があったとする。

ここからは、たとえば「山田君は飲酒・喫煙はできない」という情報や「山田君は高校生かも知れない」という情報が導き出せる(ちなみに前者は確定情報であり、後者は不確定情報である)。

このように、ある情報を与えられて「そこから何が言えるか?(So What?)」を考えていく。

このトレーニングを2次試験の与件文で行う(1つの情報を2つ3つと膨らませていくので「逆要約」という名前をつけた)。答案の方向性や受験校の解答例などに関係なく、1文ごとに「そこから言えること」を考えてひたすら記述していく。

よく「与件から根拠が見つからない」という嘆きが聞かれるけれど、与件から多くの情報を論理的に導き出せれば、それだけ根拠に使える持ち札も増えてくるはずである。「逆要約」は、そのための「与件増殖力」を磨く。


たとえば、

「歴代の代表取締役社長は親会社からの転籍者であり、これまでの平均在任期間は2期4年である」

という記述があったとすれば、

・子会社のプロパー社員は社長になれない⇒モチベーション低下?
・長期政権ではない⇒組織の硬直化はしにくい?
・4年を超える長期的な戦略は実行しにくい?

などなど…といった感じになる。


「与件の記述から別の情報を類推する」という行為自体は目新しいものではない。実際には試験問題を解く中で幾度となく呼び出されるプロセスである。ただ、このトレーニングはそれにフォーカスして反復的に行うことに特徴がある。

サッカーに例えるなら、PKが上手くなりたいのであれば試合の中でPKの機会を待っているだけではダメで、普段の練習においてPKだけを反復練習する必要がある。それと同じである。

また、導き出される情報は玉石混合になるかも知れないが、視点の多様さを身につけるため、まずは「量」を追求する(だから、できれば仲間数人でやったほうがよい)。解答作成につながるための良質な情報を導き出すことも大切だけれども、「そういう発想もあるのか!」という気づきを積み重ねることが、より大きな目的になる。


言うまでもなく、このスキルは普段の実務においても意味を持つ。ある情報を入手したとして、それが何を示唆しているのかを解釈できなければ、ただの情報屋・データ魔になってしまう。集めた情報やデータに価値を付加するためには、(言い換えればコンサルタントとしての仕事を果たすためには、)このような思考力を磨いていく必要がある。


実際に取り組んだ方からは「こんなに与件文を深く読んだことはなかった」「何度も解いた過去問なのに、新しい気づきがあった」などの声を頂いている。

このトレーニングを繰り返すことで、より短時間で深く与件文を読む力、与件から新しく情報を引き出す力がついてくるはずである(まだ検証段階なので絶対にとは言いませんが)。

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