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「ラーメン二郎にまなぶ経営学」からコンサルの考え方を学ぶ




タイトルが示すとおり、ラーメン二郎の人気に対する分析を行い、それを通して経営学の知識を(いくつか)身につけようという本です。

したがって、本書はラーメンファンの方や経営学に興味のある方がターゲットになっていると思いますが、僕としては本書は「コンサルタント志望者」の方におすすめしたいと思います。

理由は、著者はコンサルティング会社出身であり、本書の内容というよりはその論理展開のプロセスにおいて、「コンサルタントとしての主張の仕方」を学ぶことができるからです。

本書で触れられている「経営学」はポーターなどの有名な理論がほとんどなので、たとえば診断士や受験生の方にとっては目新しさはありません。しかし、本書の文章には以下のような特徴があります。


1. 図解を駆使している

⇒文章で主張するだけでなく、それを視覚的に分かりやすく伝えるために「図解」をあちらこちらに採り入れています。人間は言語よりも画像を処理する能力に長けており、そのため短時間で深い理解を促そうと思ったら「図解」でフォローしていく必要があるわけです。



本書を読むことで、図表をどのように作り、それを文章とどのように組み合わせているかを学ぶことができると思います。


2. ファクトベースで主張している

⇒市場規模などのデータをきちんと使うことで、思いつきや独りよがりな主張になることを避けています。
 
コンサルタントが支援先企業の経営者や担当者に対して納得性のある主張をしようと思ったら、なんとなくの「感覚」ではなく「事実」に即した主張を展開する必要があります。



他の例として、ネットから大前研一氏のコラムを拾ってみますと、やはりところどころに「主張を支えるデータ」が添えられています。すべての、とは言いませんが、少なくともアクセンチュアとかマッキンゼーで働くようなコンサルタントは、このような話の進め方をしているわけです。



(現在、多くの書籍でさまざまな主張やノウハウが語られていますが、この点で不足していると感じることがあります。「個人的な体験」に根ざしているので、参考情報としては使えても、精度の高い理論として多くの読者に通じるものであるかどうかは明らかではないのです)

やや余談ですが、このようにファクトベースで語ろうと思ったら当然「ファクト情報を集めるスキル」が必要になってきます。診断士試験では、情報は文字通り「与件」として与えられてきました。80分間の試験で情報を集めてくる能力を問うことはできないですしね。

しかし、合格後の実務では、誰も情報を与えてくれないので自分で取りに行く必要があります。試験では問われないけれどコンサルタントには不可欠のスキルの1つです。

もちろん「数字いじり」に終始してしまい机上の空論に陥るようなことは避けるべきですが、多くの方に納得してもらおうと思ったらこのようにファクト(事実)で語る必要があるわけです。


というわけで、コンサルタントを志す方は本書から「図解」と「ファクトベース」というスタイルを感じ取っていただければ幸いです。

ただし、本書の最大の難点は「読んでると二郎に行きたくなってきてしまうこと」ですね。ヤサイマシマシニンニクカラメ…('A`)



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