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勝間和代「やればできる」を読んだ僕が限りなく上から目線でコメントしてみる


勝間和代氏の「やればできる」を読んだ。以下、読んでない方にも分かるように感想を記す。

本書のメッセージを一言で言えば、(表紙裏にも書いてあるように)「ひとり勝ちから、みんなで勝つという発想に切り替えよう」ということ。そして、そのために必要となる4つの力について本文で説明している。


【4つの力およびその獲得プロセス】

1.しなやか力(まわりに貢献できるような自分の長所の種を見つける)
- 自分の強みを見つける
- 強みを発揮できる環境を整える
- まわりの人と強みを褒めあう

2.したたか力(自分の長所を伸ばすことにひたすら集中する)
- いま自分がやっている「強みでない仕事を自覚」する
- 「マタイ効果」を意識して、集中分野を明確に定める
- 自分の強みを活かして、強いリーダーシップを取る

3.へんか力(絶え間なく変わり続ける)
- 「変化をしないことが最大のリスク」であることを自覚する
- 自分の時間の3割を、常に変化に注ぐ習慣をつける
- 変化を協力しあえる仲間をつくる

4.とんがり力(自分が力の中心になる世界に行く)
- 「とんがり力」の威力を知る
- 身近な世界で「とんがり力」を発揮する
- 「しなやか力」「したたか力」「へんか力」の3つの力をまわすこと自体を楽しむ


いい加減、この「○○力」って、たくさん出回りすぎてて食傷気味なんですが…本屋に行くと「○○力」「△△力」「■■力」とかそんなのばかり。ま、それは置いといて。


【自分にも身に覚えがある】

この「強みを活かして共に勝つ」というプロセスは、自分も身に覚えがある。

僕はこのブログを立ち上げた後、中小企業診断士の受験生ブログをまとめたポータルサイトである502教室というところに登録させてもらった。それによってアクセスが急増し、今の人的ネットワークや仕事につながっていった。

学生時代は文章や発想を褒められることがときどきあったし、コンサルタントとしての実務もしていたので多少は内容のあるブログを書けるだろうという目算はあったけれど、正直ここまでの拡がりを見せるとは思わなかった。今の人的ネットワークや仕事を、502教室なしに得ようと思ったら途方もない努力が必要であったに違いない。

このように502教室というコミュニティの力を借りて伸びる一方で、多くのブログ仲間とともに502教室を盛り上げることに貢献するという「共に勝つ」プロセスが経験できたと思う(本当、2006年当時の盛り上がりは大変なものがありましたね)


【「共に勝った」経験があるかないか?】

僕の例を挙げてみたが、こんなふうに仕事の世界においても仕事以外の世界においても、「他者の力を借りる(≠甘える)ことで自分のステージを高めた経験」がある方にとっては、本書の内容はよく言えば「共感できる」、悪く言えば「新鮮さがない」内容であると感じられるのではないだろうか。

実際のところ、この本は超・遅読派の僕が珍しく3時間程度で読み終えてしまった。これは相当内容が薄い…のではなくて、自分の体験を思い出しなぞりながら、違和感にあまりつっかえることなく読み進められたことからだと思う。

ちなみにアマゾンのレビューでもキレイに賛否両論分かれているけれど、これは「カツマ信者 VS アンチ」の構図である一方で「共に勝ったことがある人 VS ない人」の存在を反映しているんじゃないだろうか。「経験のある人」にとっては「いまさら…?」な内容に映ってしまう可能性が高く、この本に低い評価を下す書評の一部は、そういった人々なんじゃないかなと思う。

(ま、書籍なんて得てしてみんなそんなものですが。内容に身に覚えがあるなら当然新鮮さは感じにくいですね)


【"想定外のEXILE"を受け止められるか?】

逆に言えば、「経験のない人」にとっては有意義な本になる可能性が高い。上記に書いたとおり、僕も当てはまる過去の経験があると感じているし、本書の内容には大筋で賛同している。

ここでは、本書が読まれた方が、その内容に乗っ取ってめでたく行動に移した場合に(一説によると、せっかく本を読んでもその内容を実行する人は1割にも満たないんだとか)起こりうるであろうできごとについて、一言アドバイスを残してみたい。


「共に勝つ」ことが大切であると本書で述べている以上、そのとおりに行動していくとすると「他者」とのコラボは避けることができない。そして、その「他者」は、必ずしも自分の期待どおりの姿をしているとは限らない。

たとえば、勝間氏は広瀬香美氏との出会いがあって、さらに新しい世界が拡がっていったそうだ。それを読んで「じゃあ、私はYUIちゃんみたいなミュージシャンとコラボできたらいいな」と思いを描いたとする。

そう思いながら情報発信をしていたところ、YUIちゃんではなくて(たとえば)EXILEからコラボの打診が来たとする。あなたはそれをどう受け止めるだろうか?

「YUIちゃんじゃなければイヤ!」とか「こんなにいたらメンバーを把握しきれないからイヤ!」などと拒絶するか。それとも「自分のよく知らないアーティストだけれども、もしかしたらなにかおもしろいことになるか」とEXILEとのめくるめく未知の世界に期待するか。





「すべてが自分の思い通りに行かないと不愉快な気持ちになるタイプ」の人間が何割かいる(自分もややそうだけど)。そういった方は、YUIちゃんに固執して別の可能性を閉ざしてしまうという愚を、おかしてはいけないと思う。


社内でなにかしらの企画を出すときなどにも、同様のことが起こる。社内の多くの人間のアイディアを経て、当初の想定とは違った最終形になっていることがほとんどだと思う。自分の思い描いていた姿に落ち着くことはまずない。自分のイメージとは違うのだから、誰だっていい気はしない。だけど、それは「自分の思い通りになったかどうか」ではなくて、あくまで「企画自体のクオリティが高いかどうか」という観点で満足されるべきなのだと思う。


以前、高橋がなり氏は「幸運の女神は、女神の姿ではなくてボブ・サップの姿をしている」と言っていた。美しい姿をしているのではなく、吠えながらすごい勢いでタックルしてくる。それを勇気を持って受け止めなければならない。怖がって避けてしまったら、チャンスは遠くに去って行ってしまうのだ、と。

今回の主旨とはちょっと違うけれど「幸運の女神は、必ずしも美しい姿をしていない」ということはたしかだと思う。「自分の描いていた成功じゃないけど、こういったカタチの成功もあり!」と、それを受け止められるかどうかが、「やればできる人」と「やってもできない人」とを切り分けるだろうと僕は思っている。


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