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コンサルティング会社に勤める人はロジカルシンキングを勉強してないという話

…すみません、やや誇張が入ったタイトルです。個人的な体験を一般論に拡大して論じるという、本来とてもいけないことをしています。しかし、同僚や同業の友人と話す限り、あながち大きく外れてもいない真実のようにも思うのです。

私はコンサルティング業界で10年以上仕事をしていますが、入社以来しばらくは、ロジカルシンキングを題材にした本やセミナーにあまり触れてきませんでした。「触れてきませんでした」というのは、数年前に自分が研修で教える立場に立たされて、教材開発のためにようやく何冊か読みだしたのであり、それ以前に読んだ「ロジカル本」は1冊か2冊程度だったと思います。セミナーや研修についても、入社時に受けた他にはほとんど受けていませんでした。

私はコンサル会社の中では落ちこぼれであり、もしかしたらその原因はそういう怠惰さあるのかもしれませんが、これまであまり本やセミナーで勉強する必要性を感じてこなかったのは、それらがなくても「仕事の中で鍛えられたから」だと思っています。




国内系はあまり知りませんが、自分がいた外資系コンサル会社の中では、ロジカルシンキングが共通言語として組織内に定着しています。高い報酬を頂いている以上、より高品質なアウトプットを出す必要があり、そのためには好き嫌いなどの感情を排除した合理的な判断が求められます。また、クライアント企業に「外様」として入り内部を変革していくうえでも、精緻なロジックに基づいた高い説得力が求められます。それが、社内に「ロジカルシンキング」という交戦規定をもたらしていたのだと思います。

だから、社内で非論理的なアウトプット(資料作成やプレゼン)をすれば、たちまち「それはつじつまが合っていない」「筋が通っていない」「MECEじゃない」「違和感がある」「矛盾している」「飛躍している」「強引」などと突っ込まれます。それが毎日繰り返されます。

そして、だからこそ、わざわざ本などに触れなくても、自分で部下に教えたりセミナーで話せるくらいにはロジカルシンキングを習得できたのではないかなと思っています。これは我々が幼児であったころ、教科書や学校がなくとも生活の中である程度の日本語を習得していったのに似ています。学習対象が日常の中に遍在していれば、わざわざかしこまって勉強する必要はないのです。




逆に言えば、本やセミナーだけでは習得が難しいと言えます。ロジカルシンキングスキルは、英語や会計スキルと異なり、実力を定量化することが困難です。「ロジカルシンキング検定2級」とか「ロジカルシンキングスコア520点」といった公式な評価方法は今のところありません(資格制度として設計できたら売れそうですが)。だから、今の自分のレベルや課題がわかりづらいのです。

そのため、他のスキルに比べて、アドバイスをくれる「フィードバッカー」の存在が必要となります。英語や会計は、テキストや問題集だけでも努力次第である程度実力を伸ばせますが、ロジカルシンキングについては独学が非常に難しく、「君のプレゼンのロジックはちょっと強引だよ」と言ってくれる人が必要となります。

ロジカルシンキングを身につけようと思ったら、まず入門書やセミナーで基礎を学ぶことになります(宣伝ですが、4月に私の研究会でロジカルシンキングを開催予定です。詳しくは後日ブログで( ̄∀ ̄))。

しかし、その次は、本を何冊も読み込むという方向に努力するのではなく、「フィードバッカーを探す」方向にエネルギーをかけるほうが望ましいと考えます。社内(上司・先輩・同僚)に適切な方がいればベストですが、そうでなければ社外で探すことになります。友人、勉強会、メンターなどなど…、「ロジカルシンキングのプロ」である必要はありません。文章を読んでもらって「納得できた」とか「なんか飛躍してる気がする」といったコメントをもらえる程度でも結構です。

そういう方を見つけて、定期的にフィードバックをもらえるサイクルづくりに、ぜひ取り組んでみてください。



 

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