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正しい「こだわり」、誤った「こだわり」


私の好きなビジネス書の1つ「スモールビジネス・マーケティング」では、「こだわり」の重要性が強調されています。

体力で大手企業にかなわない中小企業は、無理に価格競争や品揃えの幅広さなどで対抗するのではなく、自社商品や品質へのこだわりによって高付加価値を追求することが基本路線となります。

ただし、こだわり=「何かに対する強い思い入れ」であるだけに、その方向を誤ると「固執」とか「頑固」といった形で現れてしまうことがあります。

まず、正しいこだわりの例。私の好きな「三ツ矢堂製麺」では、「1038種類の中から選んだ、特級クラスの洋菓子に使う小麦粉を使った麺」を提供しています。実際、ラーメン店を何十〜百軒と食べ歩いた中でもトップクラスの麺です。

当然ながら、来店客はラーメン店に麺やスープの味を求めているわけですから、これは理にかなったこだわりです。「こだわり」の先は常に顧客を向いている必要があります。




一方、たとえば「業界環境やニーズが変化しているのに、自社はあくまで古いやり方にこだわる」といった場合のこだわりは「固執」や「頑固」であり、危うさがあります。なにか戦略的意図があってそうしているのならよいのですが、そうでなければ、一挙にシェアを持っていかれる可能性があります。

ふたたびラーメン店の例。ラーメン店では「味は良いけど店主の接客はひどい」みたいな店をしばしばみかけますが、最近は接客やサービスに力を入れる店も増えてきました。たとえば「つじ田」。味も一流ながら、(行列に並んでいる方に水をサービスするなど)思いやりのある接客・サービスをしています。池袋の「無敵屋」では、夏場の行列待ちの来店客にウチワを貸し出しています。


(つじ田の入り口。右下に給水器)

そういったトレンドの中で、「味さえよければ客は来る」というスタイルにこだわっていたとしたら、競合他店に置いていかれる可能性があります。ラーメン店におけるCSF(主要成功要因)はやはり「味」ですが、競争の激しい業種ですから、今後はサービスに注力して少しでも優位に立とうとする店も増えてくるはずです。

また、極端な例では、経営者が「俺がB型の人間と気が合うからB型の人間しか雇わない」といった妙な「こだわり」を語っているのを見かけることもあります。言うまでもなく、こういったこだわりはもはや「偏執」であり、それが成果に結びつくことは少ないと思われます。仕事において自分の「スタイル」や「価値観」をもつことは大切ですが、それが意味のあるものになっているかは振り返りが必要そうです。

このように、「こだわり」においては、それが正しいこだわりなのか、誤ったこだわりなのかを見極める必要があると考えます。

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