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提案書や報告書の価値を激しく高める"STRIEM"フレームワーク


前々回の記事で「メッセージ化」という話をしました。

たとえば下記のように見出しを「利益率減少の原因について」とすると、そのページで言いたいことが伝わりません。なので(「B」のように)利益率減少の原因は○○だ、と簡潔に示すわけです。





ただ、一口にメッセージ化しましょうといっても、その内容は千差万別であり、どう考えればよいのか見当がつかないという方もいらっしゃると思います。なので、ここではいくつかのサンプルとともにそれらを抽象化した「パターン」を紹介したいと思います。


<パターンの一覧>

■提案(Should)

■発見(Finding)
 (1)傾向(Trend)
 (2)関係(Relationship)
 (3)重要(Important)
 (4)要素列挙(Elements)
 (5)不整合(Mismatch)

並べると"STRIEM"となりますので(←強引)、「ストリーム」とでも覚えておいてください。ただし、この1+5パターンですべてを網羅しているわけではなく、探せば他にもパターンは出てくると思います。なにか見つかったらぜひ教えてください。


<各パターンの説明>

■提案(Should)
 「収益回復のために御社は今後、休眠顧客の掘り起こしに注力すべきである」といったように、新しい行動や変化を促すパターンです。こういった提案をするにあたっては当然、その「根拠」(なぜそうすべきなのか)が問われるので、さらに以下のようなパターンを用いて示します。

■発見(Finding)
 情報を整理したり分析した結果、なにかしらの「発見」があったことを示すパターンです。以下のようなものが考えられます。

(1)傾向(Trend)
 ⇒時系列などでの変化の方向性を指摘するパターンです。たとえば折れ線グラフを使い「市場規模は年々増加している」という場合など。ただ、多くの場合傾向についてはグラフを見れば分かることなのでメッセージとしてはあまり大きな価値はありません。通常は「増加しているから参入を検討すべきである」とするなど、一歩踏み込んだメッセージにすることが多いようです。




(2)関係(Relationship)
 ⇒2つ以上の要素のつながりを指摘するパターンです。たとえば「社員教育にかける時間が多い企業ほど、顧客満足度が高くなる」など。もちろん、意外性のある結びつきであればあるほど、そのメッセージの価値は高くなります。

(3)重要(Important)
 ⇒複数の要素のうち、優先度や重要度が高いものを指摘するパターンです。たとえば「○○部品においては(品質や価格よりも)納期の短さが受注要因として大きい」など。何を優先すべきかとか意識すべきかを示します。

(4)要素列挙(Elements)
 ⇒あるカタマリを分解した場合の要素がどうなるかを示すパターンです。たとえば「新規ビジネスを成功させるためには以下の3つを意識すること求められる」など。なお、この記事も"STRIEM"というフレームワークを示しており、このパターンと言えます。

(5)不整合(Mismatch)
 ⇒2つ以上の要素がかみあっていないことを指摘するパターンです。たとえば「御社では現在採用している事業戦略に見合った組織を設計できていない」、「○○事業は成長性に見合った投資ができていない」など。企業の問題点やその原因を指摘する際に使われるパターンです。



というわけで、1+5の6パターンを挙げてみました。前述したように、まだパターンは考えられると思います。ただ、いずれにしてもそのメッセージに「価値」があることが大切です。

具体的には、読み手を「なるほど」と気づきを与えたり、納得させたりするもの。あるいは議論が活性化するもの。たとえば「○○事業は成長性に見合った投資ができていない」というメッセージを出したら、ある参加者は「いや、自分は〜〜という理由で今後の成長は鈍ると思う。だから投資は増やさなくてよい」と反論するかも知れません。ただ、いずれにしても、議論が盛り上がり、合意に一歩近づいていくわけです。

逆に、言いたいことが伝わらないドキュメントでは「だから?」「それがどうしたの?」と言われるだけです。それは価値あるドキュメントとは言えません。

提案書や報告書を書く際には、各ページにおいて上記のような価値あるメッセージが書けているか、確認しながら取り組んでみてください。

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