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【2次試験】「かみ合わない」を見つけよう(後編)


前回は、図示すると以下のような内容でした。


 屬修貅体でおかしい」と感じられる問題

 ⇒情報を1つ1つ見ていけば見つかる(下図では5パターン)

 →
 □□□□□


◆崛箸濆腓錣擦襪箸かしい」と感じられる問題

 ⇒組み合わせのパターンが多くなり発見しにくい
 (下図では5×5−5=20パターン)

 →
↓■□□□□
 □■□□□
 □□■□□
 □□□■□
 □□□□■


それでは、「組み合わせるとおかしい」を発見する能力は、どうすれば磨くことができるのでしょうか。

…これについては今のところテクニック的なものは見いだせていません。そういったテクニックがあるのであればこちらが教えてほしいくらいです(笑)。自分自身、発見できるときはできるし、できないときはできないというのが正直なところです。また、状況によって難易度も変わってくると思います。

ただ、少なくとも「組み合わせるとおかしい点」を発見しようと意識をしながら今後の事例問題を解いていくべきだと考えます。

しかし、おそらくこれから10月までに解く事例の数だけでは、そういった問題発見力の定着は難しいかも知れません。そこで、以前から主張していることですが「日常の中で事例対応力を磨く」ことを提案したいと思います。


考えてみれば「組み合わせるとおかしい」ことは、仕事の中ではあちこちに転がっています。

僕の仕事の中であったケース。「A社が取り組んでいる事業の市場規模は毎年10%伸びている」という情報。「A社が取り組んでいる事業の売上げは毎年5%伸びている」という情報。それぞれ単独で見ればGood Newsです。

しかし、2つを組み合わせるとBad Newsになるのがお分かりでしょうか。「市場規模の伸びに売上げの伸びが追いついていない」ということは、「A社のシェアが年々落ちている」と言い換えられます。


こういった「組み合わせるとおかしい」が、日常の仕事の中には数多く転がっています。私がいたコンサル会社でも、優秀な上司ほどそういった不整合を多く発見していました。私の作った資料もビシバシダメ出しされました。「なぜ、それに気づくんだ…」と毎回感嘆したものです。

そういうふうに仕事の中で「組み合わせるとおかしい」を発見することにチャレンジするわけです。仕事の内容にもよりますが、事例演習を解く数以上にトレーニング機会が得られるはずです。また、仕事の品質も上がって一石二鳥です。

「組み合わせるとおかしい」をいかに発見できるかが、仕事の成否を左右し、そして、試験の成否も左右すると考えます。ぜひ、仕事と試験勉強を分離することなく、「不整合発見力」の向上を図ってみてください。


※参考:かみ合っていない例 その2



その3


【2次試験】「かみ合わない」を見つけよう(前編)


診断士試験の2次試験は、「かみ合わない」点を見つける戦いと言えます。

与件文の中に埋め込まれた問題点は、


,修貅体でおかしいと感じられる点

∧数箇所を組み合わせるとおかしいと感じられる点


とに分かれると考えています。

たとえば、与件文に「仕入れは社長1人が決めている」という記述があれば、高い確率で解答のどこかで「仕入れ権限の委譲」について扱うことになると考えられます。同様に、与件文に「○○の作業は担当者が兼任で行っている」と書いてあれば、「専任化」の可能性は多くの方が考えると思います。これは多くの方が気づくので得点差は開きにくいものとなります。

一方で、たとえば「本社の勤務者は30人、支社は10人」という情報は、それ単独では問題にはなりません。しかし、これに「本社の売上げは4億円、支社は5億円」という情報が加わったとすると、「あれ、人数と売上げのバランスおかしくない?」という話になります。

同様に、「A社は創業仲間5人で少数精鋭でやっている」という情報に、「A社は多店舗展開を検討している」という情報が組み合わさると、「じゃあ、店長候補の増強が必要じゃない?」という話になってきます。


こういうふうに、単独ではおかしくない情報でも、他の情報を組み合わせると不整合が発生する(そして、それが解答で使われる)ということがしばしば見受けられます。

言うまでもなく「∩箸濆腓錣擦襪箸かしい」を発見するのは「|影箸任かしい」を発見するよりも難易度が高くなります。

かりに与件に100個の情報があるとした場合、,糧見は情報の確認を100回繰り返せばいずれ見つかりますが、△糧見は100×100=最大で10000の組合せが考えられるからです(同じ要素の重複を除けば9900かな?)。

与件文が長くなればなるほどその複雑さは指数関数的に増していき、それゆえに得点差の開きやすいポイントとなっていきます。

(次回に続く)


※参考:かみ合っていない例 その1


「SCQAメソッドを作ろうとして挫折するの巻」


バーバラ・ミントの古典的名著「考える技術・書く技術」には「SCQA」というフレームワークが出てくる。問題解決のプロセスを他人にスムーズに伝えるための論理構造のことだ。


(1)S(Situation):状況。順調なときの状況。
「当初はこんなふうにうまくやっていました」

(2)C(Conmplication):複雑化。状況をややこしくしているもの。
「しかし、こんなふうに状況は悪化しました」

(3)Q(Question):対応すべき課題
「そこで、解決すべき課題はこれです」

(4)A(Answer):Qに対する解決策
「その課題はこうやって解決されます」

この順番に従うとストーリーのある説明ができる。
コンサルティングの提案書の骨子も、こんなふうになっていることが多い。


…ところで、ふと「2次試験をこの構造で分析できないか」と思い立った。言い換えれば2次試験で出てくるすべての設問はすべてこのSCQAのどれかに当てはまるのでは? と思ったのだ。


で、今年の試験問題を何問かマッピングしてみた。


(1)S(Situation):これまでの経緯や企業の強みなどを問う問題 
 →組織事例 第1問:A社の強み
 →マーケ事例 第1問:B社が支持されてきた理由

(2)C(Conmplication):状況を悪化させている要素
 →組織事例 第2問:A社に対するコスト削減圧力の背景
 →マーケ事例 第2問:B社の予約客が減少した理由
 →財務事例 第1問:D社の経営分析と問題点

(3)Q(Question):対応すべき課題
 →生産事例 第2問(2):C社の生産面の課題
 →(あとはそれぞれの設問自体が「対応すべき課題」となっていることが多い)

(4)A(Answer):課題に対する解決策
 →マーケ事例 第4問:B社のプロモーション戦略
 →生産事例 第4問:仕上げ工を育成する方法
 →財務事例 第4問(2):経営権を維持しつつ出資を受ける方法


…ううむ。当てはめればだいたい入りそうな気もするけど、微妙。
与件文全体のストーリーは、ほぼSCQAの流れなんだけど、設問のタイプはやはりいろいろとヴァリエーションがある。

たとえば組織事例の第3問(権限を工場長に移管することの効果)は、「解決策がもたらす効果」と考えれば広い意味ではA(Answer)の範疇に入ると解釈できる。だけど、生産事例の第2問(1)(生産要請をどのような機会と捉えるか)なんかは、どれにもイマイチ当てはまりそうにない気がする。


そもそも、「当てはまったところでどうするの?」という問いが残っている。どうしましょうね?(笑)


考えられるとすれば、試験中に設問の意図が分からず「いったい、何を聞いてるの?」とパニックになったときに「つまりSCQAのどれなのか」と検討してみるというやり方はあるかも知れない。

「要はこれまでの状況(S)を聞いているのか? 悪化要素(C)を聞いているのか? 課題(Q)を聞いているのか? 解決策(A)を聞いているのか?」

…と自問自答していくことで題意を明らかにする、とか。それくらいかなあ。あとはSCQA別に自分の得意不得意な設問タイプを把握するとか。

んー、なんかできそうな気がするんだけど。SCQAを用いてうまく事例分析ができるような方法論を確立できたら「SCQAメソッド」として売り出すのですが。どなたか、引き継いで考察できる方いたら、よろしくお願いします。m(_ _)m



ともかく、診断士になったら提案書や企画書を書くことも多くなると思うので、SCQAは知っておいて損はないはずです。

事例対策 数え歌


明日、気をつけなければならないことはいろいろあるけれど、とりあえずこれだけは、というのが以下のとおり。

・最初に浮かんだアイディアに飛びつかない
・100字なら2〜3個は要素を盛り込む
・他の受験生が何を書くのか意識する(攻め&守り)
・与件の表現を解答に活用する
・因果で書く
・ムリ、背伸びをしない
・事例のテーマを意識する
・切り口&キーワードを活用する
・設問の指示には素直を通り越して愚直に従う

これだけを暗記するのはなかなか大変なので、数え歌にしてみた。


,劼函爾帖△劼箸通椶離▲ぅ妊アに飛びつかず、
△佞拭爾帖■隠娃飴にふたつは盛り込み
みっつ、みんなが何を書くかな、
い茲辰帖⇒新錣良集蹴萢僉
イい弔帖因果でつなげる文章、
Δ爐辰帖¬詰なく無欲な解答、
Г覆覆帖⇔れるテーマを意識し、
┐笋辰帖△笋辰僂蠕擇蠍&キーワード
きゅうで、愚直に指示には従う
とうで、とうとう合格答案。


…うん、なんか桃太郎侍みたいだ。

しかも、本当は「ゼロ、ゼロベース(先入観や固定観念なし)で思考する」というのを入れたいのだけど、どう入れても語呂が悪い。むぅ。

まあ、とりあえず、これを試験開始後に余白に書く。書いてから解答プロセスに入る。解答を組み立てたらこのチェックリストと照合し、クリアしていればOK。実際にはすべてクリアするのは難しいだろうけど、ある程度できていれば合格答案にはなっているはず。


いくぜ! 明日! 夢は海賊王!(ちがう)

ペパチェメソッド・まとめ


さて、ここまでの紹介で、ペパチェメソッドは終わり。

本当はあと2本ほどネタがあったのですが、まだ練り込みが甘かったりとか、よく考えてみたらこれTACメソッドと同じじゃんというのがあったりという理由でボツになっております。

まあ、あと数日、修羅と化して勉強に打ち込みますので、ちょうどいい止め時でしょう (ブログそのものを止めるって意味じゃないですよ。念のため)

最後に、メソッドについて補足させていただきます。何度も書きましたが、これまでに紹介したメソッドはほとんどが「それ普段やってる」的な内容だったと思います。ですが、同期のブーちゃんがコメント(「確かに自然とやってますが、こうやってちゃんと形にすることで、意識は強くなる。」)されたように、普段やっていることを形式知化して、特に「名前をつける」ことに意義があると思っています。

名前があると、脳の中でインデックスとして整理される。たとえるなら「脳の引き出しにラベルと取っ手がつけてある」状態になり、必要なときに必要なテクニックをスムーズに引き出して使いやすくなる(脳についての学問的なことはあまり詳しくないですが…)。

ここで紹介したメソッドに限らず、ご自身で考え付いた気づきやテクニックがあれば、愛着の出る名前、ユニークな名前をつけて管理してみると、演習や本番でより使いこなせるようになってくるかも知れません。


追伸。なんら具体的なことでお役に立てず申し訳ございませんが、502教室の復活を心よりお祈り申し上げます。ガンバレ502!

「絶望君対策メソッド」


先日のエントリーで、「こう来たら、こう行く」のカードを蓄積する、と書いた。でも、それでも試験では思ってもみない設問が出てくることがある。

半年ほど前、初めてH17の過去問を見た時。「経営管理上の留意点」や「工場改革のあり方」など、まったく意味が分からなかった。もし自分が昨年これを受けていたら、会場でパニックになり80分間、絶望のドン底に叩き落されていたと思う。

もし、今回そのようなワケのわからない問題(個人的に「絶望君」と呼んでいる)が出てきたらどうするか。本来なら、題意を的確に把握して20点のうち10点でも取れるべく思考力を磨ければ最高なのだが、残念ながらアタマがよくないのでそれはできない。

でも、それにしても少しでも題意に近づく手段はないだろうか。または、最後まで題意が把握できなかったとしても結果的に題意に近いことが書けて、10点はムリでも3点でも5点でも取れる可能性を少しでも高めてサバイバルすることはできないだろうか。

…そう考えて準備したのが「絶望君対策メソッド」である。要は「絶望君キター!」となったときに試す手段をリスト化しておくというもの。これも、MMC模試のときに講師の方が近いことをアドバイスされていたし、既に実行されている方も多いと思う。

リストの中身は人それぞれだと思うが、とりあえず自分の場合は↓こんな感じ。過去の失敗からの教訓や講師の方のアドバイスなどをもとに作っている。



・線を引いたのにまだ解答に使っていないキーワードを使えないか考えてみる
・線の引き忘れがないか、本文を読み返してみる
・勝手な「検索条件」を作って本文に見落としをしていないか考えてみる
・上と似ているが、「なんらかの思い込み」をしていないか、振り返ってみる
・あやしい記述に対して片っ端から畳返しメソッドノミダケメソッドを使ってみる
・設問を単語レベルに徹底的に分解して考えてみる
・切り口から何か書けないか考えてみる。とくに「5W1H」「PDCA」など
・「事例のテーマ」は何かを考えてみる。
・解答用紙を「コンサルティングレポート」としてみなしたときに、要素として欠けているものがないか考えてみる
・他の設問との関連性を考えてみる。たとえば、前の設問では「問題点の指摘」だけだったので、この設問では「改善策」を書かそうとしているのではないか? など
・「自分がA社の従業員だったら、顧客だったら、A社に望むことは?」などと気持ちを想像してみる
・あきらめる。他に時間をかけることで点が増えそうな設問があればそっちをやる



正直、内容にまだまだ問題があるのか、うまく活用できていないのか、これをやってもダメなこともある。これまでに配点20点の設問を何度も落としてきた。

でも逆に3点、5点を取れたこともあるし、何よりパニックにならず、他の設問への悪影響を最小限に抑えることができる、というところには少なからず意義があったと思っている。

「Abstractionメソッド」(続き)


昨日の続き。「抽象化」の例をもう1つ。

H17年生産事例の過去問に、

「家庭用エクステリア製品の生産体制は、どのように整備することが望ましいか」

というのがある。TACの解答例は、

「第2工場に専用ラインを設け、コストダウンの量産体制を整備することが望ましい(以下略)」

だった。

これを抽象化すると、

「体制はどうする?」

という設問に対して

「誰が何をどんなふうにやる(いわゆる5W1H的な切り口)」

ということになり、

「『体制』を問う問題が出たら、『5W1H』が使える(かも)」

という気づきができてくる。

「生産体制」を問う設問がまたすぐに出題されるとは限らない。けれど、仮に組織事例で「組織体制はどうすべきか?」とか、マーケ事例で「販売体制(または営業体制)はどうすべきか?」「サポート体制はどうすべきか?」などと出題されることはあるかも知れない。

もともと「体制」という言葉はいまいち意味がわかりにくく、どう書けばよいのかちょっとつかみにくい。けれどそんなときでも、あわてずに「誰が、何を、どんなふうにやる」という役割分担的なことを書いてみようか、と考えることができる。

こんなふうに、具体的な設問&解答のペアについて「肉をそぎ落として骨格だけにすること」が抽象化と言える。1次試験は「答練や問題集で1度出た問題を2度と間違えない」ことを守っていけば合格ラインには(たぶん)たどりつける。けれど、2次試験ではまったく同じ問題がでることはほとんどない。だからこそ、それぞれの設問と解答についてこういった抽象化を行い、「切れるカード」を溜め込んでおくことが必要だと考えるのである。

「Abstractionメソッド」


具体化メソッド」がある一方で、「抽象化(Abstraction)メソッド」というものも用意している。でもこっちの方は、事例を勉強する際の基本的なスタイルの話になるので、来年度の受験生の方むけかも知れない。

どういうものかというと…

たとえば、事例を解くときの解答のパターンの1つとして、「成功体験の再現」というものがある(と思う)。これは、たとえば「A社は今後どうすべきか?」みたいな設問があった際に、その企業に過去、なんらかの成功経験があった場合に、その成功要因を抽出し、もう一度それをやる、という方向性である。

で、それはどこで学んだかというと、過去問H16の組織事例。「既存事業をどのように変革していくべきか」と「新規事業開拓を進める場合の留意点」という設問だが、各社の解答例を見ると、A社がかつて「若手とともに事業体制を作り上げて成功した」という本文の記述に着眼していることが分かる。

ここで、これを抽象化すると、

「今後の方向性を問う設問が出たら、過去の成功要因を再度用いるようにすればよい(ことがある)」

という気づきが得られる。


まあ、これが再度出るかどうか分からないし、出たとしてもこれだけでうまくいくワケではないけど、自分が切れるカードの1つとして持っていても損はないと思う。実際、TACの演習での話だが、これが役に立った設問が一部あった。

このようにして、過去問や演習の設問&解答を抽象化し、「こうきたら、こう行く」という対応の切り札をいくつも蓄積していく。この蓄積が多いほど安心して本番にのぞめるはずだ、と考えてボクはカードを集めている。


もう1つ出してみたい例があるのだけど、長くなりそうなので続きは明日書きます。

「Concretizationメソッド」


「単純作業や手順の決まっている定型的作業などマニュアル教育が可能な仕事以外をアルバイト・パートに教育することはかなり困難である。診断士として助言を求められたとき、どのようなアドバイスをするか」

…という設問が過去問にあった。

これには様々な解釈やアプローチがあるのだけど、とりあえず「定型?非定型?ヒテイケイ、ヒテイケイ、ヒテイケイ…うーん」という思考のループに陥ることが一番よろしくない。

こういうときには「Concretization(具体化)」を行う。これもすでに実践している方は多いと思うけど。飲食店のアルバイトが遭遇する非定型業務とは何か。すぐに浮かぶのはクレーム対応である。では、クレームの対応方法を教えるにはどうしたらよいか。

・想定しうる限りのパターンを洗い出してマニュアル化する
・ロールプレイングで疑似体験させる
・正社員がクレーム対応しつつ、アルバイトを同行させておいて対応方法を学び取らせる


などいろいろ考えられる。こういったところから、解答の候補を検討できる。これが最上の方法だとは言えないかもしれないけれど、とりあえず手のつけようがなくなってパニック状態になり他の設問まで解けなくなってしまうという最悪の事態よりはいくぶんマシかと思う。


類題を作ってみた。


「経営幹部の育成のために教える必要のあるスキルには、ある程度内容が定まっているスキルと、内容の定めにくいスキルとがある。後者のタイプのスキルの教育について診断士として助言を求められたとき、どのような助言をするか。」

具体化すると…

・教える内容がある程度定まっているスキルとは…=財務の知識など
・教える内容があまり定まっていないスキルとは…=戦略立案スキル、リーダーシップなど

戦略立案スキルやリーダーシップはどうしたら身につくのか。とりあえず講義形式では身につきにくい。そこで、

・グロービスなど、それなりに高度なノウハウを持つ教育機関に通わせる(これは解答にしづらいけど)
・ケーススタディなどを採りいれた研修を行い、マネジメントを疑似体験させる
・社内ベンチャー制度を創設して取り組ませ、小規模事業でも経営の全体像を見渡せるポジションを経験させる
・見込みのある若手には初期のうちに社長秘書などを担当させ、経営の現場を肌で感じさせる
・(こういったスキルは単発の学習でなく、継続的な学習がモノを言うため)自己啓発を奨励し、日常的な経営スキルの習得を促進する


など。実際に行われているのも含め、こんなところかなあ。


ま、解答の妥当性はともかくとして、「抽象的な設問はそこで悩まずに具体化してみたら糸口が見つかることがあるかもよ」という提案でございました。

「足し算メソッド」


もし事例の本文に、「A社は役員の高齢化が進んでおり…」という記述があった場合、ほとんどの受験生が「高齢化⇒人件費高騰?組織の硬直化?」といった問題点を思い浮かべられる。

けれど、もし本文の最初の段落に「A社は30代の仲間とともに創業し…」という記述があり、かつ、それとは別の段落に「創業から30年ほど経って…」という記述が離れて配置されている場合、「ということは創業仲間は60代だな?」ということにはなかなか気づかなくなる。

このように、点在する2つ以上の情報から、新たな1つの事実を見出すことをボクは「足し算する」と呼んでいる。

他の例としては、

情報 孱村劼魯ーテン屋である」
情報◆孱惻劼鷲愎揺や鞄を扱っている」
情報「B社はX社と同じ品揃えの店舗を出店することにした」

⇒合わせると「カーテン屋のB社は婦人服や鞄の店舗を出店することにした」ということになり、診断士としては、「今まで扱っていなかった商品を扱うのだから、X社からきちんと販売ノウハウを学びなさいよ」といった助言をすることが思い浮かぶ。

また、

情報 孱措劼療皇垢漏А∩篭抜からのメンバーである」(ということは人数は少ないと思われる)
情報◆孱措劼和薪絞淌験を考えている」

⇒合わせると「A社は店長の数が少ないにもかかわらず、多店舗展開を考えている」ということになり「店長をきちんと育てて増やしましょう」と助言をすることが必要となってくる。


上の例ではまとめて書いてあるから簡単そうに見えるが、本番の数十行の文章と80分間の制約の中ではそう簡単にできることではない。ボクもほとんどできたことがない。「メソッド」といいつつ申し訳ないけれど、この「足し算」をどうしたら見つけ出せるか、ということに関しては自分でもあまり答えが出せないでいる。


ここまで書いておいてなんだけど、相当に難しい分、本試験ではここまでできなくても、合格点は取れると思うし、実際にこういう「足し算」の根拠発見に時間をかけるくらいなら、他の部分に時間をかけたほうがよい気がする。

また、「足し算」が必要となる設問を過去問で探してみたが、実際にはほとんどなかったように思う。しいて挙げれば、H13の生産事例。

情報 崑膽螢瓠璽ーは価格競争力を強化している」
情報◆孱端劼和膽螢瓠璽ー(X社)からOEM供給を打診されている」

⇒合わせると、「C社は価格競争力を強化しているX社からOEMを打診されている」ということになり、OEMについての設問では「価格」が絡んでくるのではないかと考えることができる。これは「大手メーカー」という単語が重複しているのでやや見つけやすいかも知れない。

こんな感じ。

だから、よほど簡単に見つかる場合を除き、たまたま気づいたらラッキーぐらいの気持ちでいてよいのではないかと思う(逆にこれがコンスタントに見つけられる人は相当合格に近いと思う)。


ただ、それでもここで「足し算」の存在を紹介したのは、実務でも「足し算から新しい事実を見つけられるコンサルは価値が高い」(と思う)からである。ボクは演習のときと同様、実務でもなかなかそういう発見はできない。けれど、たまにそれができたときには「よくぞ見つけれくれた」とばかりに明らかにクライアントからの信頼度が高まる。そして「こいつはわかりきったことを言うだけのコンサルじゃない」という評価を得られるのである。


だから、このスキル(?)は合格不合格に関係なく磨いていきたいと思っている。
磨き方がよく分からないから問題なのだけど…。
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