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コンサル採用面接の「フェルミ推定」はコミュニケーションの試験

「北海道にピアノ調律師は何人いるか?」

といった概算を見積もる手法=「フェルミ推定」。

物理学者のエンリコ・フェルミに由来する計算手法ですが、戦略コンサルティングファームやマイクロソフトなどの入社試験でも使われているということで数年前から知られるようになりました。ベストセラーになった「地頭力を鍛える」をご存知の方も多いかもしれません。



北海道のピアノ調律師の人数は正確には知りようもありません。しかし、「北海道にはピアノが何台あるだろうか」「調律はどのくらいの間隔で行われるだろうか」といった要素を考え、できるだけ論理的に、より近い数に迫っていく。その過程で仮説思考力を鍛えることができます。

実際に、某コンサルティング会社の採用面接で出された例ですが、「とある大手企業が新しく始めた事業」についての新聞記事を見せ、その事業の市場規模を推定させるというものがありました。

これも、新規事業のターゲットがどんな人で、それが国内にどれくらいいて…などと考えていきます。(なお、この面接では、その後に「そのターゲットにアプローチするにはどのような方法が考えられるか?」といったケース問題が続きました)

ここで私が思うのは、就職や転職の面接はあくまで「コミュニケーションの試験」だということです。実際のところ、フェルミ推定の問題ですぐに正解を出せる人はいません(というかそもそも正解のない問題です)。論理的な計算過程を作り上げることが大切ですが、時間も限られた緊張状態の中での計算になりますので、たいていどこかに「穴」があります。

上記の例であれば、メインターゲットの規模を出したとしても、サブターゲットの存在を見落としているかもしれません。たとえば「プリキュア」は主に小さい女の子に人気ですが、20代男性のファン(いわゆる「大きなお友達」)も多いそうです。このへんを見落とすと、正確な市場規模を見積もれません。



では、面接で「サブターゲットを見落としているね」と指摘されたらどうするか。オロオロしたり、逆ギレ(さすがにこれはないと思いますが)しないことが肝心です。見落としがあれば、それを反映させて計算しなおせばよいのです。「では、サブターゲットを~~のように見積もりましょう。そうすると市場規模はXXXXのように変わります」と。

コンサル会社が採用したいのは当然「優秀な人」ですが、同時に一緒に仕事ができる人」でもあってほしいのです。指摘に逆ギレするような人ではなく、対話を通して一緒に正解を作り上げていける人です。コンサルティングの仕事はチームワークであり、その適性をフェルミ推定を通してシミュレーションしているのだと思います。

最近では「フェルミ本」も多く出回っており、テクニックもいろいろとあることはあります。問題集に取り組み、フェルミ推定の考え方に慣れることも面接対策としては必要かもしれません。しかし、大切なのは「一発で正解に近づくこと」「一発で論理的な計算プロセスを提示すること」以上に、論理的な見落としや誤りを素直に受け止め、訂正・反映して正解を作り上げていけるコミュニケーション力」なのではないかと私は考えています。少なくとも私が面接官のときは、そういうところを見ています。

 

コンサルティング会社に勤める人はロジカルシンキングを勉強してないという話

…すみません、やや誇張が入ったタイトルです。個人的な体験を一般論に拡大して論じるという、本来とてもいけないことをしています。しかし、同僚や同業の友人と話す限り、あながち大きく外れてもいない真実のようにも思うのです。

私はコンサルティング業界で10年以上仕事をしていますが、入社以来しばらくは、ロジカルシンキングを題材にした本やセミナーにあまり触れてきませんでした。「触れてきませんでした」というのは、数年前に自分が研修で教える立場に立たされて、教材開発のためにようやく何冊か読みだしたのであり、それ以前に読んだ「ロジカル本」は1冊か2冊程度だったと思います。セミナーや研修についても、入社時に受けた他にはほとんど受けていませんでした。

私はコンサル会社の中では落ちこぼれであり、もしかしたらその原因はそういう怠惰さあるのかもしれませんが、これまであまり本やセミナーで勉強する必要性を感じてこなかったのは、それらがなくても「仕事の中で鍛えられたから」だと思っています。




国内系はあまり知りませんが、自分がいた外資系コンサル会社の中では、ロジカルシンキングが共通言語として組織内に定着しています。高い報酬を頂いている以上、より高品質なアウトプットを出す必要があり、そのためには好き嫌いなどの感情を排除した合理的な判断が求められます。また、クライアント企業に「外様」として入り内部を変革していくうえでも、精緻なロジックに基づいた高い説得力が求められます。それが、社内に「ロジカルシンキング」という交戦規定をもたらしていたのだと思います。

だから、社内で非論理的なアウトプット(資料作成やプレゼン)をすれば、たちまち「それはつじつまが合っていない」「筋が通っていない」「MECEじゃない」「違和感がある」「矛盾している」「飛躍している」「強引」などと突っ込まれます。それが毎日繰り返されます。

そして、だからこそ、わざわざ本などに触れなくても、自分で部下に教えたりセミナーで話せるくらいにはロジカルシンキングを習得できたのではないかなと思っています。これは我々が幼児であったころ、教科書や学校がなくとも生活の中である程度の日本語を習得していったのに似ています。学習対象が日常の中に遍在していれば、わざわざかしこまって勉強する必要はないのです。




逆に言えば、本やセミナーだけでは習得が難しいと言えます。ロジカルシンキングスキルは、英語や会計スキルと異なり、実力を定量化することが困難です。「ロジカルシンキング検定2級」とか「ロジカルシンキングスコア520点」といった公式な評価方法は今のところありません(資格制度として設計できたら売れそうですが)。だから、今の自分のレベルや課題がわかりづらいのです。

そのため、他のスキルに比べて、アドバイスをくれる「フィードバッカー」の存在が必要となります。英語や会計は、テキストや問題集だけでも努力次第である程度実力を伸ばせますが、ロジカルシンキングについては独学が非常に難しく、「君のプレゼンのロジックはちょっと強引だよ」と言ってくれる人が必要となります。

ロジカルシンキングを身につけようと思ったら、まず入門書やセミナーで基礎を学ぶことになります(宣伝ですが、4月に私の研究会でロジカルシンキングを開催予定です。詳しくは後日ブログで( ̄∀ ̄))。

しかし、その次は、本を何冊も読み込むという方向に努力するのではなく、「フィードバッカーを探す」方向にエネルギーをかけるほうが望ましいと考えます。社内(上司・先輩・同僚)に適切な方がいればベストですが、そうでなければ社外で探すことになります。友人、勉強会、メンターなどなど…、「ロジカルシンキングのプロ」である必要はありません。文章を読んでもらって「納得できた」とか「なんか飛躍してる気がする」といったコメントをもらえる程度でも結構です。

そういう方を見つけて、定期的にフィードバックをもらえるサイクルづくりに、ぜひ取り組んでみてください。



 

あなたもTED出演に一歩近づく(かもしれない)「3ステップ発想法」

TED動画をいろいろと観ていると、そのうちいくつかのプレゼンにはある共通点があることが分かります。それは、

(1)常識:「一般には○○だよね」と思われていること
(2)真実:(1)を覆す、意外な発見
(3)根拠:(2)の主張に対する根拠(データやエピソード)

という構造です。

たとえばTEDプレゼンの中でも最高傑作の1つと僕が考える、ダニエル・ピンクの「モチベーションの驚くべき科学」。これは、

(1)常識:モチベーションを上げるには報酬を高めるべき
(2)真実:創造性が必要な仕事においては報酬は逆効果
(3)根拠:(いくつかの実験と事例を提示)



という構造です。また、ジョシュ・カウフマンの「The First 20 Hours」は

(1)常識:何かの道を極めるには10000時間の勉強や練習が必要
(2)真実:20時間あれば「そこそこ」のレベルには、なれる
(3)根拠:(実際にウクレレを20時間練習して実演)



という構造でした。最近観て感銘を受けた、スガタ・ミトラの「クラウド上に学校を」では、

(1)常識:発展途上国やスラムではよい教師に恵まれず教育は期待できない
(2)真実:自主的に学習できる環境を与えたところ、目覚ましい成果があった
(3)根拠:(いくつかの実験と事例を提示)



シーナ・アイエンガーの「選択をしやすくするには」では、

(1)常識:お店での選択肢(品揃え)は多いほどよい
(2)真実:選択肢が多すぎると、逆に判断でできなくなる
(3)根拠:ジャム売場で試食の種類を増やしたところ、売上が下がった



という実験が出てきます。デレク・シヴァーズの「目標は人に言わずにおこう」では、

(1)常識:目標は人に宣言したほうががんばれる
(2)真実:人に宣言した時点で満足してしまうから言わないほうがよい
(3)根拠:「代償行為」という心理学上の概念および実験結果を紹介



まだまだ、こういった構造を持ったプレゼンは枚挙に暇がありません。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

TEDのコンセプトは"Ideas Worth Spreading"ですが「広める価値のあるアイディア」は「常識を覆す、意外性のあるアイディア」と言い換えられるのかもしれません。

「意外性のあるアイディア」「常識とは異なるアイディア」に人は惹かれます。なぜなら人は「間違って覚える」ことを恐れるからです。

人は「知らない」ことはあまり恐れません。人が吸収できる情報にはどうしても限界があるからです。たとえばマーケティングの専門家が宇宙工学について知らなかったところで無理はありません。専門外についても知っているに越したことはありませんが、あらゆる領域について知識を獲得するのは不可能です。

しかし、人は「間違って覚える」ことは避けたいと考えます。限られた脳の容量の中に誤った情報が入っているとすれば、それは容量の無駄遣いですし、誤った情報は誤った結果を生み出します。僕もセミナーなどで「マーケティングにおける5つの誤解」みたいな話をすることがありますが、この手のタイトルはやはり引きがあります。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

ところで、この3ステップのうち、(1)の「常識」を見つけることが実は案外難しかったります。なぜなら、「常識」は当たり前であるがゆえに、意識したり深く考えたりする機会をなかなか持てないからです。

たとえば「モチベーションを高めるには報酬が必要」という命題は、一見当たり前すぎるくらいに当たり前であり、改めて疑ってみようとする方も少ないはずです。

「そういえば○○って常識のように思っているけれど、本当にそうなのかな」と、疑いを持つ。そこに立つだけでも一定の努力が求められます。

また、(3)も見落としがちですが重要です。常識に反する内容を伝える以上、納得のいく根拠を添えなければなりません。

たとえば「実はタバコは健康によい」というメッセージは斬新ですが、一般通念とは逆のことを言っているわけですから、その分、筋の通った論理展開や、豊富な実験結果や事例、証言が必要となります。それがなければ、ただ過激なことを言って注目を集めたいだけの売名行為を受け止められかねません。

もっともネット記事や書籍にはその手の「タイトルだけ過激で中身は詭弁」というものも多いのですけれどね。…おっと、この記事もやや大げさなタイトルかもしれませんが(笑)。元々は「TEDに出演する方法」だったのですが、さすがに誇張過ぎる気がして、「一歩近づく方法」というふうにタイトルを改めました。引きは弱いかもしれませんが、詐欺的なタイトルで信頼を失うわけにはいきません。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆

というわけで、3ステップで本稿の内容もまとめてみます。

(1)常識:TEDに出演するのは普通の人にはまず無理
(2)真実:たしかに難しいが、糸口はある(=3ステップ発想法)
(3)根拠:多くのTEDプレゼンが「3ステップ」で構成されていることを例示

このように(1)(2)(3)のステップで新しい発見を得て伝えることができれば、みなさんもTEDに呼ばれる日がくるかもしれません。あるいはそこまでいかなくとも、本の出版やセミナー講演のコンテンツとして魅力のあるものができる可能性は高まるはずです。

まずは「常識」(と思い込んでいること)を見つめるところから、はじめてみてはいかがでしょうか。 

 

子供との遊びの中で、仕事力を磨く

「子供は遊びの天才」という言葉がありますが、それはキレイゴトではなく、割と本当の話だったりします。

たとえば、下記の写真。言葉を覚えるために絵と単語の書かれたカードを与えたのですが、それを使って迷路を作りはじめました。



言葉を覚えようとしてくれないのは誠に遺憾ですが(笑)、決まった使い方にとらわれずに新しい遊び方を生み出した点は素晴らしいことです。

「機能的固着」という言葉があります。「絵単語カードは言葉を覚えるために使う」など、「AはBのために使う」という思い込みです。もちろん、その使い方が本来の使い方なのですが、あまりにそれにとらわれ過ぎると、新しい発想を阻害してしまうことがあります。

余談 А峙’重固着」といえば思い出すのがTEDのダニエル・ピンクのプレゼンですね。「モチベーション」がテーマですが、機能的固着によって問題解決が阻害される分かりやすい実験が紹介されています。

余談◆О柄阿△觚修で「レンガの使い道をできるだけたくさん挙げる」というワークを体験したことがあります。最初は「家を作る」「塀を作る」といったありきたりなところから始まりましたが、やがて「文鎮にする」「定規にする」「空手の試割に使う」「投げて飛距離を競う」など、いろいろとユニークなものが出てきました。このワークも、機能的固着を振り払うよいトレーニングになりそうです。




話を戻しますが、子供がそういうふうに遊びはじめた時に、親がどうあるべきかというとやはり

「遮らないこと」

だと思います。自分が期待したように遊ばないからといって怒ったり直させたりするのではなく、それを喜び、発想の自由さを見守ってあげる。

また、

「自分も見習うこと」

も大切ですね。子供に置いていかれないよう、自分もおもちゃの使い方を自由に発想し、遊び方を提案する。

それが子どもとの楽しい時間を増幅することにつながるし、そこで得た柔軟さは、仕事にも活きてくるものと考えます。

 

仮説思考力がなかなか身につかない理由(の仮説)


仮説思考とは「現時点でもっとも正解に近いと思われる答え」のことであり、仕事のスピードを高めるうえで不可欠なスキルです。

たとえるなら「石油堀り」です。通常、石油を掘り当てるにはもっとも可能性の高い場所から掘っていくはずです。それでだめなら次に可能性の高いところ、と。片っ端から全部掘るいくのではコストや時間が足りません。



↓はネットで有名な画像ですが、こう言われては20-50代のあらゆる年代の人を調べなければならなくなります。やはりプロには、その経験やスキルを活かし「犯人は30代の男性の可能性が高い」などのように言ってほしいわけです。



「経験やスキル」と書きましたが、仮説を立てるにはさまざまなスキルが必要です。たとえば今はやりの「統計学」はマーケティングなどの仕事で用いられます。また、仮説に納得性を持たせるためのデータや情報を探し出す「リサーチ」スキルもその1つです(私の研究会では今ちょうどこのトレーニングをしているところです)。

ただ、こういったスキルに加えて、もう1つ「勇気」も必要なのかなと最近考えています。

仮説は検証されるまでは正しいかどうか分かりません。スキルや経験が豊富ならより正解に近い仮説を作ることができますが、それでも常に100%当たるわけではありません。仮説が正しくなかったのであればやり直せばよいとはいえ、検証されるまでの瞬間はギャンブルにも似た緊張感があります。

そういった緊張への耐性がもしなければ、いくらセンスや向上心があろうとも仮説をひねり出す行動には結びつきません。リスクテイクしたくない、無難に進んでいきたい。間違うのが怖い。もしそう思うのであれば、仮説を使わないで仕事をしていくしかありません。

先ほどの例で言えば「犯人は30歳代の男性の可能性が高い」と言いきるには勇気がいるということです。もし外れていたとすれば関係者に迷惑がかかるし、自分も恥をかきます。いくら能力があっても、そう言いきるための精神力があるかどうかは別の話です。(また、仮にそれがあったとしても、仮説がハズれることを批判するような風土の組織なら、誰も仮説を出したがらないでしょう)

これだけ仮説力だロジカルシンキングだ地頭力だ、と言われているにもかかわらず仮説思考が我々の中に根付いていないとすれば、その原因は思考力とかツールとかテクニックの不足とは別に、「勇気」とか「緊張への耐性」といった変数に原因があるのではないか、…という「仮説」を持っています。

【2次試験】ユニクロ暗号で息抜きにならない息抜き


ユニクロが興味深いプロモーションをやっています。

■ユニクロ暗号を解読せよ!
http://www.uniqlo.com/jp/code/



6種類+αの暗号を解くと500円分のクーポンがもらえるというものです。

同サイトによると、解けた方の人数が現時点で35,590人/413,366人中。1割にも届いていません。一般に、この手のクイズは「誰でも解ける」レベルに設定されていることがほとんどですが、こちらは非常に手ごたえのあるものになっています。

ただ、それだけに解けたときの達成感は大きく、クリア画面に出てくるtwitterやfacebookでのシェアボタンを思わず押したくなります(私も押しました)。ユーザーがシェアする割合はかなり高いと思われ、またそれが企画側の狙いなのだと思います。(なお、チャレンジした時点で300円分のクーポンがもらえる救済措置があります)

暗号が6種類と書きましたが、そのうちいくつかは仕事や試験にも通ずる「頭の使い方」が求められていますので、皆さんもぜひチャレンジしてみてください。たとえば、





算数の問題ですが、単なる計算ではなく、論理的思考力が求められます。「XXXということはYYYがZZZだから、AAAになるはずだ」という推論を積み重ねていく過程は、与件文を粘り強く整理する過程や、財務の計算手順を組み立てる作業に似ています。


また、こちら。



「思いこみ」があると解けない問題です。思いこみに気づいたとき、すぐに答えは分かります。

仕事や試験でも、目の前に答えやヒントがあるのに(自分が偏った見方をしているせいで)気づかないということがしばしばあります。

この暗号が解けなかった、という方はこちらに正解を用意しましたので、この悔しさをバネに、試験本番では「思いこみ」をぜひ打破してくださいませ( ̄∀ ̄)

「非論理的な職場」でよく耳にする「6つの口癖」


僕はときどき「ロジカルシンキング(論理的思考)」のセミナーをやらせていただいています。言い換えれば、「非ロジカル」な人や組織に対して「ロジカル」さを浸透させていくわけですが、では「非ロジカル」とはどういう状態なのでしょうか。

1つヒントを示しておくと、「非ロジカル」な職場にて共通して交わされる言葉があります。いくつか紹介してみます。

(1)「けしからん」
 →例:「会長が長年育ててきた事業を撤退するなんて、けしからん!」

(2)「困る」
 →例:「君が会議に出てくれないと困るんだよね〜」

(3)「時期尚早」
 →例:「君の考えた企画は時期尚早だよ」

(4)「微妙」
 →例:「君の企画、ちょっと微妙なんだよね」

ほかにも、

(5)「気に入らん」
(6)「ダメなものはダメ」

などなど…

これらに共通しているのは「ロジック」がないことです。本来ロジックを盛り込むべきところが、すべてこれらの言葉でごまかされているのです。そこに違和感を覚える社員はいるものの、声の大きさや勢いで押し通され、かくして(「会長が育てた事業が赤字だけど存続させる」といった)非合理的な意思決定がなされるわけです。

もし皆さんの職場で、上記のような言葉をよく聞くようであればご注意ください。

最後に恐縮ながら宣伝 m(_ _)m  ロジカルシンキングに興味をもたれた方、職場にロジカルさを根付かせたい方はぜひこちらまで↓
http://kokucheese.com/event/index/95970/




世界一受けたい「ロジカルシンキング(論理的思考術)」の授業 & 懇親会(7/13(土))
〜元外資系コンサルタントが教える、品質とスピードを倍増させる仕事術〜

一見難解そうな「ロジカルシンキング(論理的思考)」について、外資系経営コンサルティング会社出身の講師が分かりやすくお話します。

「ロジカルシンキングってつまりなに?」「なぜ必要なの?」「仕事で役に立つの?」といった疑問にお答えする形で進めていきます。一方で、その具体的な身につけ方や、実際の仕事での使いこなし方についてご紹介します。

また、セミナー後にホームパーティー形式の交流会(希望者のみ)を開催します。ご友人をお誘いのうえ、お早めにお申込みください。

●セミナー内容の予定
.蹈献ルシンキングって何?
△覆蕊要なの?
どのように使えるの?(事例)
い匹Δ垢譴仗箸砲弔の?
ゥ肇譟璽縫鵐絢汰! 


●参加特典「30分で分かるロジカルシンキング」動画プレゼント
参加された方には、セミナーの内容を30分ほどのエッセンスにまとめた動画(youtube)を差し上げます。復習・定着にぜひお役立てください。

詳しくは↓こちらから。
http://kokucheese.com/event/index/95970/


読むとアタマがよくなる(かも)! あなたの思考回路をクロックアップする漫画6作品


試験勉強をしていると疲れてくるから息抜きしたい。でもマンガやゲームに長時間没頭してしまうのもこわい。

そんな方は、以下のようなマンガを息抜きに読んでみるとよいかも知れません。

いずれも心理的なかけひきや行動の読み合いに満ちた「頭脳バトルマンガ」です。なので、仮に没頭してしまっても、思考力にはプラスの効果があるかも知れません(?)。


■まずは有名どころで「ライアーゲーム」と「デスノート」。どちらも映画やドラマ化されてヒットしただけあって、良質な原作です。特にライアーゲームはドラマや映画もオススメ。複雑なルールも図解で分かりやすく説明されるし、フクナガなどのキャラが秀逸。






■「ライアーゲーム」の作者による「ワンナウツ」。野球の技術は高くないものの天才的な頭脳を有する主人公がライバルを出し抜いていく異色作。




■「嘘喰い」も天才的なギャンブラーが主人公。設定が非現実的なうえに「そんなの分かるか!」的なイカサマも出てきますが楽しめました。ゴルゴばりにプロフェッショナルに徹する立会人達のキャラも魅力的。ただし暴力描写も多し。




■「沈黙の艦隊」も名作ですね。陸や空に比べてスピード感のない戦いになりがちな「海」なのに、主人公による独創的な戦い方の連続にゾクゾクします。




■最後。福本伸行といえば「カイジ」ですが、ここでは「賭博覇王伝・零」を紹介しておきます。第一部(1〜8巻)は論理パズル的なゲームもあり、読者も読みながら一緒に正解を考えていく余地があります。




もちろん、これらを読んだからすぐにアタマがよくなる…というわけではありません。しかし、

「難問⇒考えるが答えが出ない⇒主人公のアイディア⇒その手があったか!」

と悔しがるまでの一連のプロセスは、積み重ねることで確実に自分の糧になっていくのではないかと考えます(私は試験勉強や仕事において、そのように成長してきたと自覚しています)。

そして、その体験はリアルで重ねていくことがベストですが、こういったマンガでバーチャルに追体験することでも、いくらかは代替できるのではないかと考えています。

また、これらのマンガは当然フィクションであり、我々が(プロ野球とか海戦とか)作品と同じシチュエーションに出会うことはまずありません。しかし、彼らの問題解決プロセスを抽象化したり、他の状況におけるヒントとすることで自分の人生に活かすことはできるのではないかと考えています。

また、なにより最大の学びは、「危機的状況においてもあきらめず、なんとか突破口を見出していこうとする執念」なのかも知れません。

【写真で一言】クリエイティブシンキング(創造的思考力)は鍛えることができる


もし、クリエイティブシンキング(創造的思考力)を高めたいのであれば「写真で一言」をやってみることをオススメします。

「写真で一言」とは、お題として与えられた写真につけるユニークなキャプション(一言)を考え出すというものです。参考までにこちらの「傑作選」を見ていただければその楽しさが分かると思います。

「写真で一言 ボケて」
http://bokete.jp/

例:


以前も書きましたが、先月&今月と、研究会において「写真で一言大会」を開催しました。これをみんなで取り組むことによって、楽しみながら創造的思考力を鍛えることができるのではないかと考えたためです。

この2ヶ月間で、(自分を含め)参加者のアウトプットの質が上がったことが実感できました。最初はみんな苦戦していましたが、2回目になるとユーモラスなものも出始め、最後には「5分間でネタを3本作る」というムチャ振りもやってみたのですが、それでもおもしろいものが出てくるようになりました。

それゆえ、この遊びは楽しみながら発想力を鍛えるトレーニングになりうると考えています。


【発想力の方程式】

どうすればよいアイディアが生まれるか。僕はこう考えています。


アイディアの質 = 知識量 × 引き出し力 × かけた時間


まず、「どうすればよいアイディアが生まれるか」についての重要な変数は「知識の量」です。知識が10しかない人よりは100ある人のほうが、引き出しが多い分ユニークなことを考え出す確率が上がります。そもそもインプットしてないことは、アウトプットしようがありません。



ただし、同じ「100」ある人どうしでも、その引き出しから「おもしろいアウトプットにつながる知識を引き出せるか」のスキルには差があるように思います。


(上図では黄色い丸が「よりよいアイディアにつながる知識」だと思ってください。これを頭の中から引き出せるほどよいということです)

冒頭の例(「魔法が解けたと思った瞬間、また石にされた」)で言えば「石」とか「魔法」という単語、あるいは「石になってしまう魔法」という概念そのものはほとんどの人の頭にあると思います。ただ、この写真を見て「石になってしまう魔法」という概念を頭の中からひっぱりだせる人、結びつけられる人はかなり少ないでしょう。

研究会においても、誰かがおもしろいアイディアを発表したときには「そうきたか!」「その発想はなかった!」といった感嘆が漏れました。つまり、まったく知らない言葉が出てきたのではなくて、自分の頭の中にあったけど引っ張り出したり結びつけることができなかったといったほうが近いのです。

実際、前掲の「傑作選」を見ても、それぞれを構成する語彙や概念自体は誰でも知っているものがほとんどです(というか、知らない言葉では笑うことができません)。

なので、アカデミックな研究などで高度な知識が求められる場合は別にして、創造力を高めるうえでは知識以上に、その「引き出し力」をどう高めるかが肝心になってくると思うのです。


【「引き出し力」の高め方】

どうすれば頭の中からより適切な知識を引き出し、結びつけることができるのか。そのノウハウやテクニックについては研究会でも議論されました(いずれ紹介したいと思います)。

ただし、いろいろなテクニックはあれど、根本的な「引き出し力」を高めるためには地道なトレーニングしかないと考えます。具体的には、研究会でやったように「アウトプットを作り他人と比較する」ことです。

最初は自分だけで時間をかけて考えてみる。そのうえで、他人のアウトプットを見る。そうして「その発想はなかった!」と悔しがる。どうしてそれを閃かなかったのか、見落としたのか、できるだけ内省してみる。

最初は自分の発想力のなさに嫌気が差すかも知れません。ですが、悔しく感じた分だけ、その後は発想の引き出し力が上がっていきます。なぜそうなのかは分かりませんが、人間の引き出し力のレベルは固定されているのではなく、悔しさを積み重ねるごとに少しずつ穴を拡げるようにプログラムされているようなのです。自分も、今回に限らず他の人のアウトプットや書籍から、同様に発想力を磨いてきたという実感があります。


最初にも書きましたが、先月と今月の研究会とでは、(個人差はあるものの)全体的なレベルの向上を感じました。「クリエイティビティは才能やセンスの問題だ」と諦めてよいものではなく、こういった取り組みを続ければそれは報われるものと信じています。

何人かで集まる機会があるのであれば、ぜひチャレンジしてみてください(複数人で集まるのが難しければ、この「写真で一言」のサイトへの投稿にチャレンジしてみるのもよいと思います)。


(ちなみに、このトレーニングは診断士試験の2次においても応用できそうな気がしています。「頭の中から知識を引っ張り出して与件に当てはめる」という点で共通しているからです。このへん、いずれ深掘りしてみようかな)

「既成概念を疑う」とは「フォーマットを疑う」こと


「既成概念を疑え!」とはよく言われることですが、これは具体的にはどういうことでしょうか。

たとえば会社の上司にそんなお説教をされても、どうすればいいか困ってしまいますね。「よし、これからは既成概念を疑うように意識しよう!」と心に念じても、何も変わらないと思います( ̄∀ ̄)


「既成概念」は世の中のさまざまなところに転がっていますが、僕は「フォーマット」と言い換えると、その一部は理解できるのではないかと考えます。

「フォーマット」というのは「構成」とか「様式」みたいな意味です。たとえば「社内で使う企画書」のフォーマットであれば、最初に表紙があって、目次、要約と続いて…みたいな構成のことを指します(パワポのデザインテンプレートのような意味合いで使うこともありますが、ここでは対象外とします)。

あるいは「結婚式の披露宴」にも基本のフォーマットがあります。最初に新郎新婦入場があって、新郎新婦紹介があって、ケーキ入刀があって、余興があって…という流れです。どんなケーキにするかとか、どんな余興をやるかといった内容や順番については当然個人差がありますが、おおよその流れでは共通しています。

このように「内容には個人差があるものの大枠では共通している部分」、それが「フォーマット」です。

こういったフォーマットに則ることにメリットがないわけではありません。たとえば企画書であれば、構成を共通化していたほうが管理や比較がしやすくなります。また、披露宴などはある程度「お約束」に従ったほうが違和感なく無難に進められます。また、構成をゼロから考えるよりも手間が省けて効率的です。

しかし、ビジネスの世界において「柔軟な発想をしたい」と願うのであれば、こういった「フォーマット」に着目してみるべきだと考えています。


手前味噌ですが、TCM(The Consulting Mind)の事例。受験指導を行っている学校は複数あり、それぞれ優れたカリキュラムや講師陣を擁していますが、

「科目別の講義⇒本番を想定した答練、模試」

というフォーマットは概ね共通しています(最近はディスカッションを採り入れるなど変化もありますが)。

本番の試験をイメージできるように、それに即した形で答練をやるというのは当然に必要なことです。しかし、その量を増やせば増やすほど、今度は問題を解く過程で必要なスキルを分解し、集中して鍛えるといったことができなくなります。サッカーに例えるなら、練習試合ばかりやって基本のドリブルやシュートの反復練習がおそろかになるようなものです。

だから僕は「本番に即した演習」を捨て、代わりに「因果で考える」などの個別のスキルに絞って集中的に反復して鍛えるトレーニングを入れています。その結果、既存の受験指導のフォーマットとは異なるカリキュラムができあがったわけです。

(念のためですが、TCMがよくて他校がよくないと言いたいのではありません。TCMのやり方だけでは今度は「本番に即した演習」ができないので、もしそれが必要であれば別途模試を受けに行くなどする必要があります。要は棲み分けを図っているということです)


世の中「フォーマット」だらけです。「会社」のフォーマット、「社員研修」のフォーマット、「家電の説明書のフォーマット」、「デート」のフォーマット…。それらは経験則で次第に洗練されたものができあがっていった結果でもあるのですが、一方でそれに慣れすぎると新しいものを生み出したり、変化するニーズに対応したりすることができなくなります。

自分が「これは目新しい」と思ったものの多くは、フォーマットの構成要素のどこかが斬新か、あるいは既成のフォーマットを巧みに崩してているものが多い気がします。

企画書や披露宴に限らず、さまざまな事象に対し、その具体的な内容にのみ着目するのではなく、それらに共通化しているフォーマットを見抜く。

見抜いたら、それをイジったらどうなるかを考えてみる(消してみる、並び替えてみる…ECRSみたいですね)。あるいはゼロベースで「本来あるべきフォーマットとは?」と考えてみる。

それが「柔軟な発想」を生むと考えています。


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